2023.07.14

ワールドカップ開幕まで6週間…別メニュー調整の河村勇輝「1日1日を無駄にしないように」

別メニュー調整が続く河村勇輝[写真]=兼子愼一郎
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 7月13日、『FIBA バスケットボールワールドカップ2023』に出場する男子日本代表が、味の素ナショナルトレーニングセンターで韓国遠征直前合宿をスタート。コンディション不良で戦線離脱している河村勇輝横浜ビー・コルセアーズ)が練習後の囲み取材に応じた。

 河村はシーズン終盤に右脚を故障した影響で、8日と9日に行われた『バスケットボール男子日本代表国際強化試合2023静岡大会』チャイニーズ・タイペイ戦を欠場。今回の合宿初日も別メニュー調整だったが、「順調に回復というか、良くなっているところです」と現状を明かした。

 チャイニーズ・タイペイ戦は自宅でチェックし、「試合を見ていて僕も早くプレーしたい気持ちもあります」とコメント。しかし、「自分の気持ちと体の状態は、また話が別なので。気持ちに追いつくために、しっかりとトレーニングしたいなと思っています」と冷静な口ぶりで話した。

 2022-23シーズンはBリーグ史上初めて新人王とMVPをダブル受賞し、ワールドカップでも日本代表の主力として活躍を期待される存在。今回チームを離れて試合を観戦したことによって、気付けたこともあったという。

「全選手の特徴であったり、役割というのを生かすというのがポイントガードの役割でもあると思う。コート外から見ながら、この選手はこういうプレーがいいとか、こういう動きが多いなと自分が先に把握しておくことで、またコートに戻った時に彼らがストレスなくプレーできると思う。今はコート外でできることを最大限やりたいと思います」

 チームではワールドカップ初戦で対戦するドイツ(FIBAランキング11位)の分析を進めており、河村は「まずはメンバーに入るために、自分はケガの部分にしっかりと専念しなきゃいけない」としつつも、同時進行でワールドカップ本番をイメージしながら映像を確認中。「あと2カ月もないですけど、1日1日を無駄にしないように生活や練習をしています」と引き締まった表情だった。

 日本代表は22日と23日に韓国代表と2連戦を戦い、8月には群馬でニュージーランドと2試合、東京でアンゴラ、フランス、スロベニアと強化試合を実施。8月25日に沖縄アリーナでワールドカップ本大会の初戦を迎える。

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