2023.07.14

富樫勇樹「時間あるので心配してない」28日に合流予定の渡邊雄太に言及

韓国遠征直前合宿に参加している富樫勇樹[写真]=兼子愼一郎
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 7月13日、『FIBA バスケットボールワールドカップ2023』に出場する男子日本代表(FIBAランキング36位)が、味の素ナショナルトレーニングセンターで韓国遠征直前合宿をスタート。富樫勇樹が練習後の囲み取材に応じた。

 長丁場のシーズンを終えて約1カ月半ということもあり、富樫はチャイニーズ・タイペイとの強化試合前に「調整不足」を明かしていたが、改善の余地も残しつつ2試合続けて快勝。「僕もそうですけど、他の選手はもっと実戦から離れていた中での試合だったので、どういう試合になるかなというのはありましたけど、初戦はシュートが入ったり、2日目はやられてしまったところのディフェンスの修正もできましたし、すごく良い2試合だった」と浜松での2連戦を振り返った。

 チーム全体で21本もの3ポイントを決めた第1戦、ディフェンスを修正して失点を30点減らした第2戦、富樫はそれぞれ手応えを口にしつつ、「強豪のヨーロッパに勝っていくためには、例えば馬場選手が簡単にファールをもらえるかといったらそうじゃないと思うし、外から崩して中に切り込んでいくというリズムを作っていくのが良いと思います」と持論を展開。ワールドカップ本番へ向けて、アウトサイド一辺倒にならないことの重要性も説いた。

 今回の日本代表のポイントガードというポジションに限れば、「ポイントガードが3人いたとすれば3人とも出るのかなという感じで、そこまでプレータイムは多くならないと思う」と明かし、「25~30分出るような感じでプレーしていないので。そのぶん限られた時間で結果を残すのもそうですし、ハードにできるかなと思います」とコメント。トム・ホーバスヘッドコーチに求められた役割を全力で全うする構えだ。

 また、28日から日本代表に合流する見込みの渡邊雄太(フェニックス・サンズ)とは、これまでも定期的に連絡をとってきたようで、「今回の浜松の試合に関しては話していないですけど、合宿が始まって1回連絡とったりはした」とのこと。渡邊については、8月25日のワールドカップ開幕へ向けて、合宿に参加してきたメンバーとの戦術浸透度のギャップも心配されるところだが、「雄太が来てから(開幕まで)時間がしっかりあるので、そこらへんは別に気にしてないです。トムさんのバスケをやるのが初めてなら話が別なんですけど、しっかり夏のアジアカップ(2022年7月開催)に参加していて、そこから多少の変化はありますけど、ある程度基礎のところは知っているので心配してないです」と話した。

 日本代表は22日と23日に韓国代表と2連戦を戦い、8月には群馬でニュージーランドと2試合、東京でアンゴラ、フランス、スロベニアと強化試合を実施。8月25日に沖縄アリーナでワールドカップ本大会の初戦を迎える。

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