2023.07.16

「また連敗なら代表のユニフォームを脱ぐつもり」渡邊雄太がワールドカップへ覚悟

動きをセーブしながらも現役NBA選手として貫禄を示した渡邊雄太[写真]=金田慎平
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 バスケットボール男子日本代表渡邊雄太(フェニックス・サンズ)が15日、都内で高校生を対象にしたバスケットボールクリニックを開催した。

 アメリカでの練習最終日に左脚に違和感を覚えたということで、全開のプレーを見せることはなかったが、「ケガ自体はそんなに深刻なものではない。少し気になるかなくらい」と語った通り、クリニックの終盤には汗を滲ませながらシューティングを披露。時折ダンクシュートも見せ、参加した高校生を沸かせる場面もあった。

 8月25日に沖縄で開幕する「FIBA バスケットボールワールドカップ 2023」を見据え、この日は日本国旗がデザインされた特別仕様のシューズ(ナイキ社製『PG 6』)を着用した。クリニック終了後に“日の丸”への思いを問われた渡邊は、「12~13年間、日の丸を背負ってプレーさせてもらっているんですけど、かける思いは強い。軽いことはできない」と、その重さを口にする。

日本代表仕様のPG6を履いて登場した渡邊雄太[写真]=金田慎平

 また、2019年の上海ワールドカップで5連敗、2021年の東京オリンピックで3連敗と、主要国際大会では屈辱的な敗退が続いていることにも言及し、「リーダー的な立場でチームを勝たせていく立場になって、大きな国際大会ではワールドカップ、オリンピックと連敗した。今回もまた連敗するようなことがあれば、自分は代表のユニフォームを脱ぐつもりでいますし、そのくらい今回の代表にかけている思いはある」とコメント。

 続けて、「勝てない選手がずっと上に居続けても仕方ないので。たくさん若い良い選手が出てきているので、早く世代交代できるならやってしまった方がいい。自分は今年のチームをパリ(オリンピック)に連れて行くことができなければ、代表選手として居る資格はないんじゃないかというくらい、そういう意味で日の丸を背負っています」と、今回のワールドカップへ向けた覚悟を示した。

 渡邊は28日に日本代表に合流予定で、コンディションに問題がなければ8月2日と4日に行われる強化試合・ニュージーランド代表戦から出場可能。その後、アンゴラ代表、フランス代表、スロベニア代表との強化試合を経て、8月25日に沖縄アリーナでワールドカップ初戦を迎える。

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