2024.02.25

自身初の中国戦へ向けて気持ちを高める河村勇輝「勝たなくてはならない相手」

前日練習後のメディア取材に応じた河村勇輝[写真]=fiba.basketball
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 2月24日、バスケットボール男子日本代表(FIBAランキング26位)が「FIBAアジアカップ2025予選Window1」中国代表(同29位)戦へ向けた前日練習を実施。河村勇輝横浜ビー・コルセアーズ)がメディアの取材に応じた。

 22日に行われたグアム代表(同76位)との試合に77-56で勝利した日本だが、次の相手はトム・ホーバスヘッドコーチ体制での初陣となった2021年の「FIBAワールドカップ2023アジア地区予選」で2連敗を喫した中国。当時は在籍していた東海大学でその試合を見守ったという河村は、「大学で見ていてもすごく悔しい内容だったので、僕もリベンジしたい気持ちはありますし、日本は変わったというところをしっかりと見せたい」と心境を語った。

 12人中7人が200センチを超え、アジア屈指の高さを誇る中国代表の印象については、「世代交代をしているのか分からないですけど、新しいHCのもと若い選手がすごく増えてきていて、仙台(2021年)でやった中国とはまた違ったチームだと思います」と話すと、「スイッチディフェンスを多用してくると思うので、アジアカップのときはオーストラリアにスイッチされてうまくオフェンスが回らなかったので、チームとしてもおもしろい挑戦になるかなと思います」と戦術面についても語った。

 FIBA公式サイトによると、日本は「アジアカップ」レベル以上の主要国際大会に限れば、1936年のベルリンオリンピックを最後に中国戦で未勝利。ホーバスHCを筆頭に“リベンジマッチ”に燃えている日本代表だが、河村も「勝たなくてはならない相手かなと思っています」と力強い言葉を残した。

「88年間勝てていないというのは事実なので、常にチャレンジャー精神を持ちながら強いプライドを持って試合をしないといけないなと思います。ワールドカップのときもそうですが、歴史を変えられるチャンスはなかなかないので、僕たちも強いモチベーションになっています」

 2022年7月の代表デビューから大きな成長を遂げ、グアム戦でも15得点6アシスト3スティールと活躍した河村。今夏に行われるパリオリンピックに向けても、「ほかの国と同じ練習量や同じようなバスケットをしていては、やはり勝てないと思います。実践で調整できる機会はなかなかないので、チームの成長につながる試合にしたいです」と発言し、自身初の中国戦へ意気込んだ。

 25日14時ティップオフ予定の中国戦の模様は、DAZNとTVerでライブ配信、テレビ朝日系列で生中継される。

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