2023.12.12

日本バスケ選手会にWリーグ選手も加入「環境を整えていきたい」馬瓜エブリンが副会長就任

選手会副会長に就任したデンソーの馬瓜エブリン[写真]=Wリーグ
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 日本バスケットボール選手会は12月11日、バスケットボール女子日本リーグ(Wリーグ)に所属する選手が正会員として加入し、女子日本代表の馬瓜エブリン(デンソーアイリス)が副会長に就任したことを発表した。

 今回の発表に際して、選手会は公式サイトにて「日本のトップ選手が自発的に考えて、男女分け隔てなく協力することで、バスケットボール界の将来を担う次世代の子供たちにより良い環境を残していきたいと考えています」とし、同会長の田渡凌福島ファイヤーボンズ)も「世界トップレベルである女子選手達が加入する事になり、今後のバスケ界の発展への大きな一歩を踏み出せた事をうれしく思います」とコメントした。

 Wリーグでは、今年2月にシャンソン化粧品シャンソンVマジックからヘッドコーチと選手7名が退団する異例のトラブルが発生。副会長に就任することになった馬瓜は、今年4月に「今回の一連の流れを元に、改めて選手はこの後何するべきか明確になったと思います。自分の身をきちんと守る。選手会の存在がいよいよ必要かと」と、持論を展開していた。

 新たに選手会内に女子支部が作られることになり、馬瓜は自身のXアカウントを通じて、「女子の皆さんには、お時間かかってしまい申し訳ない」と前置きしつつ、「女子の選手に何かあっても『辞める』という選択肢を取らなくて良いように。相談できる場所を作れるように。そしてそれ以上に、『女子スポーツをリードし、愛され、感動の輪を広げる』事ができるように!活動していきます」と思いをつづった。

 選手会が公式サイトで発表した田渡会長と馬瓜副会長のコメントは以下の通り。

田渡凌 選手会長

 この度日本バスケットボール選手会に世界トップレベルである女子選手達が加入する事になり、今後のバスケ界の発展への大きな一歩を踏み出せた事を嬉しく思います。

 選手会の組織概要の目的の一つ目に日本バスケットボール界の普及・発展、とあります。これを実行していく上で女子選手達の加入はとても重要だと考えています。これから男女共にバスケ界のために力を合わせて環境改善や次世代の育成、社会貢献にも取り組んでいけることを楽しみにしています。

■ 馬瓜エブリン 選手会副会長

 女子選手が日本バスケットボール選手会に加入する環境を作ることができて本当にうれしく思います。

 今年の女子バスケは、一つのチームから複数名の選手が退団するという出来事、待遇面に関する話題、Wリーグが来年より二部制になるなど、様々な議論が巻き起こる年となりました。

 そんな中で、私たちは選手ひとりひとりが自発的に考えて、選手を取り巻く環境を整えていきたいと思いました。選手たちが意志を発信する、そして社会にも貢献するきっかけを作る場所として日本バスケットボール選手会の中で女子支部を作り、活動をスタートする事になりました。

 今後選手会の一員として、たくさんのチャレンジがあると思いますが、『女子スポーツをリードし、愛され、感動の輪を広げる』を女子支部のビジョンとして掲げ、取り組んで参りますのでよろしくお願いします。

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