2024.06.28
5月8日(現地時間7日、日付は以下同)。NBAは、デンバー・ナゲッツのジャマール・マレーに対して10万ドル(約1550万円)の罰金処分を科したことを発表した。
7日にホームのボール・アリーナで行われた「NBAプレーオフ2024」のウェスタン・カンファレンス・セミファイナル第2戦。マレーは第2クォーター残り4分41秒にベンチからレフェリーへ向けてヒートパッドとタオルをコートに投げ入れていた。
その後チームメートのケンテイビアス・コールドウェル・ポープがヒートパッドを拾ってサイドラインへ投げたのだが、マレーへテクニカルファウルなどの処分が下ることはなく、試合はそのまま続行。
試合はミネソタ・ティンバーウルブズがナゲッツを106-80で下し、敵地でシリーズ2連勝の好発進。マレーは相手の執拗なディフェンスに苦戦し、フィールドゴール成功率16.7パーセント(3/18)の計8得点に13リバウンド2アシスト2スティール、4ターンオーバーと不発に終わっていた。
この試合後、レフェリーのマーク・デイビスは「私はリードオフィシャルとして、タウンズが点を取るまで、フロアにあったこと、どこから飛んできたのかに気づかなかった。我々にはベンチから投げられたという認識がなかったんだ。テクニカルファウルのペナルティを科すべきだったのかもしれない」と話していた。
タウンズとは、ウルブズの得点源カール・アンソニー・タウンズのこと。もしマレーが投げ入れた物によって、この試合でチームメートのアンソニー・エドワーズと並んでゲームハイの27得点に12リバウンド2ブロックの活躍を見せていたタウンズが負傷していれば、大問題へ発展していたことは間違いない。
レフェリー陣が気付いていなかったこともあり、ウルブズのクリス・フィンチHC(ヘッドコーチ)はマレーの行為を「危険」で「許しがたい」と批判。危険な行為ながら出場停止処分を回避したことで、後味の悪い発表に映ったかもしれない。
なお、ウルブズの2勝0敗となったシリーズは、会場をウルブズの本拠地ターゲット・センターへ移して11日に第3戦、13日に第4戦が行われる。
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