2024.05.19

第6戦でウルブズに大敗したナゲッツ…MVPヨキッチは前を向く「そこから学んでいくべき」

第6戦でまさかの大敗となったヨキッチ[写真]=Getty Images
バスケ情報専門サイト

 デンバー・ナゲッツは、ミネソタ・ティンバーウルブズとの「NBAプレーオフ2024」のウェスタン・カンファレンス・セミファイナルでホーム2連敗スタートを切るも、翌第3戦から巻き返し、3連勝で王手をかけた。

 だが5月17日(現地時間16日、日付は以下同)に敵地で臨んだ第6戦で70-115の大敗。今シーズン最少得点に終わっただけでなく、フィールドゴール成功率30.2パーセント(26/86)、3ポイントシュート成功率19.4パーセント(7/36)とショットも不発という結果に。

 この試合で、ニコラ・ヨキッチはチーム最多の22得点9リバウンドを残したものの、シーズンMVPの選手がプレーオフの試合に45点差の大敗を喫したのは、1956年以降では最多というショッキングなものとなった。

 第4クォーター残り9分52秒で30点差に開いたことで、ナゲッツはヨキッチ、ジャマール・マレーマイケル・ポーターJr.をベンチへ下げた。だがヨキッチはそこからベンチで座ることなく、最後までゴール下付近から試合を見届けてこの試合を目に焼き付けていた。

「僕らは(この大敗を)忘れちゃいけない。僕らはこの結果を受け止めて実感する必要があると思う。相手は僕らをやっつけた。そこから学んでいくべき」

 そう話したヨキッチは、シリーズ平均28.2得点10.2リバウンド8.0アシスト1.8スティール1.0ブロックにフィールドゴール成功率52.8パーセントでチームをけん引。だが第2の得点源マレーは第6戦序盤に右ヒジを痛めたこともあり、その試合でフィールドゴール成功率22.2パーセント(4/18)の計10得点に5アシストと精彩を欠いた。

 シリーズ6戦を通じてみても、マレーは平均15.7得点4.3リバウンド4.7アシスト1.5スティールこそ残すも、フィールドゴール成功率は38.2パーセントと苦戦。右ヒジ負傷から「自分のリズムを取り戻せなかった」と明かしていた。

 20日にホームのボール・アリーナで開催される運命の第7戦でナゲッツが勝利し、カンファレンス・ファイナルへ駒を進めるためには、27歳のエースガードの活躍が不可欠なのは言うまでもない。

 19日のチーム練習後、マイケル・マローンHC(ヘッドコーチ)はマレーの状態について「すごくいい感じだ」とポジティブな言葉を発していた。

「今日の彼はものすごくハングリーだった。まるで(第6戦後から)2日間、何も食べてないみたいだ。だから明日まで持ち越してくれるといいね。私としては明日の試合開始まで何も食べないことを願うよ」

 ナゲッツとウルブズのシリーズは、20日の最終第7戦で勝利したチームがカンファレンス・ファイナル進出となる。この大一番でどの選手が輝くことができるかは必見だ。

ジャマール・マレーの関連記事