2024.05.03

現役でわずか2人…プレーオフで3戦連続の40得点超えを達成したマレーとブランソン

ナゲッツのマレー(左)とニックスのブランソン(右)[写真]=Getty Images
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 4月21日(現地時間20日、日付は以下同)にスタートした「NBAプレーオフ2024」はファーストラウンドが終盤に差し掛かっており、全8カードのうち6カードで決着がつき、カンファレンス・セミファイナル進出を決めている。

 昨シーズンの王者デンバー・ナゲッツは、ロサンゼルス・レイカーズを4勝1敗で退けて1回戦を突破。そのナゲッツと、フェニックス・サンズを無傷の4連勝で下したミネソタ・ティンバーウルブズとのカンファレンス・セミファイナルが5月5日に幕を開ける。

 第2戦で勝利へ導くブザービーター、第5戦でも試合終盤に決勝弾を放り込んだジャマール・マレーは、シリーズ平均23.6得点4.6リバウンド7.2アシストを残した。このマレーとニコラ・ヨキッチ(同28.2得点16.2リバウンド9.8アシスト1.2スティール)による超強力デュオは、2連覇へ向けて好発進したと見ていいだろう。

 ちなみに、マレーは2020年プレーオフのファーストラウンドで、ユタ・ジャズ相手にシリーズ第4戦から第6戦にかけて50、42、50得点という超絶パフォーマンスで強烈なインパクトを残してきた。

 『StatMuse』によると、現役選手のうち、プレーオフで3試合連続の40得点超えをマークしたのは2選手のみ。ナゲッツが誇るエースガードのマレーと、ニューヨーク・ニックスを引っ張るジェイレン・ブランソンだ。

 ブランソンは3日に行われたフィラデルフィア・セブンティシクサーズとのシリーズ第6戦でゲームハイの41得点12アシストと大暴れ。第3戦の39得点13アシストを皮切りに、第4戦で47得点10アシスト、第5戦でも40得点6アシストと猛威を振るった。27歳のオールスターガードは、第4戦から第6戦にかけて3戦連続で40得点超えを達成。

 『NBA.com/Stats』によると、プレーオフの1つのシリーズで35得点10アシスト以上を3試合でクリアしたのはオスカー・ロバートソン(元シンシナティ・ロイヤルズほか)とこのブランソンのみ。また、プレーオフで4戦連続の37得点超えは、1993年のマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)以来初だと『The Athletic』が報じている。

 なお、ブランソンはシクサーズとのシリーズで平均35.5得点4.5リバウンド9.0アシストという驚異的なスタッツをたたき出した。プレーオフのシリーズで平均30.0得点、8.0アシスト以上を残したニックスの選手はブランソンだけということからも、この男が見事な活躍でニックスをファーストラウンド突破へ導いたことが分かる。

 ニックスはシクサーズとの第6戦を118-115で制し、4勝2敗でシリーズ突破。カンファレンス・セミファイナルではミルウォーキー・バックスを4勝2敗で撃破したインディアナ・ペイサーズと対戦する。

 プレーオフのセカンドラウンドでも、現役屈指の爆発力を有するスコアリングガードたちの活躍は必見だ。

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