2023.10.06

【女子バスケ】パリ五輪世界最終予選組み合わせ発表…日本はスペイン、ハンガリーらと対戦

アジア大会決勝で中国と熱戦を演じた女子日本代表 [写真]=Getty Images
バスケットボールキング編集部。これまで主に中学、高校、女子日本代表をカバーしてきた。また、どういうわけかあまり人が行かない土地での取材も多く、氷点下10度を下回るモンゴルを経験。Twitterのアカウントは @m_irie3

 国際バスケットボール連盟(FIBA)は10月6日(現地時間5日)、パリオリンピックの出場国を決めるOQT(世界最終予選)の組み合わせ抽選を公開で実施。4グループの開催地と16カ国による組み合わせを発表した。また、大会は2024年2月8日~11日のスケジュールで実施される。

 パリオリンピックには12チームが出場。OQTでは各グループの上位3チームが出場権を獲得することになる。一方、開催地のフランス、2022年のFIBA女子ワールドカップ優勝のアメリカにはすでに出場権が付与されているが、この2カ国もOQTには出場することになっていて、フランスとアメリカが入ったグループはこのチームを除いた上位2カ国が出場権を得ることになる。

OQT開催地と組み合わせ

■中国(開催地未定
アメリカ大陸2、中国(2位)、ニュージーランド(23位)、フランス(7位)

■ベルギー・アントワープ
セネガル(20位)、アメリカ(1位)、ベルギー(6位)、ナイジェリア(11位)

■ブラジル・ベレン
ブラジル(8位)、ドイツ(25位)、セルビア(10位)、オーストラリア(3位)

■ハンガリー・ショプロン
スペイン(4位)、ハンガリー(19位)、アメリカ大陸1、日本(9位)

※国名後の順位は8月21日付の世界ランキング
※アメリカ大陸予備予選は11月9日〜12日、コロンビアで開催。カナダ、プエルトリコ、コロンビア、ベネズエラの4カ国で争われ、上位2チームがOQTに出場

 リオデジャネイロ、東京に続いて3大会連続の出場を目指す日本はハンガリーで開催されるグループに入った。組み合わせは世界4位のスペイン、開催地のハンガリー、そしてアメリカ大陸予備予選の1位チームが入ることになった。その予選からは5位のカナダが入ることが予想され、9位の日本にとっては簡単な相手ではない。また、19位のハンガリーは、今年6月に行われた女子ユーロバスケットで準決勝まで進出。3位決定戦でフランス敗れたものの4位入賞を果たした強豪チームだ。

 このOQTに向けて準備を進める日本は、アジア競技大会で開催地の中国と決勝を戦い、敗れはしたものの72−74と大熱戦を見せてくれた。今大会には馬瓜ステファニー(スペイン・エストゥディアンテス)と山本麻衣(トヨタ自動車アンテロープ)といった主力選手を欠きながらの出場であっただけに、チーム力の底上げに一定の成果を見せてくれたと言えるだろう。

 OQTでは厳しい戦いが予想されるが、決して勝てないチームがそろったわけではない。オリンピックでの2大会連続の表彰台、さらには金メダル獲得を目指す日本にとって、まずはOQTを突破して勢いに乗りたいところだ。

文=入江美紀雄

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