2018.01.30

【NBA】レジェンドのマジックがヤニスを絶賛「いつかバックスをタイトル獲得へと導くだろう」と言及

NBA有数のレジェンドも絶賛するアデトクンボ[写真]=Getty Images
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 1月30日(現地時間29日)、NBA史上屈指のポイントガードとして知られるアービン“マジック”ジョンソン(元ロサンゼルス・レイカーズ/現レイカーズバスケットボール運営部門代表)が現地メディア『ESPN』の取材でヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)を絶賛した。

 206センチの超大型ポイントガードとして、マジックはレイカーズで通算906試合に出場。キャリア平均19.5得点7.2リバウンド11.2アシスト(NBA歴代1位)1.9スティールを残す名選手で、通算5度の優勝をはじめ、シーズンMVPとファイナルMVPを各3度獲得するなど数多くの実績を残している。

リーダーとして1980年代のレイカーズ黄金期を支えたマジック[写真]=Getty Images

 そんなマジックが、アデトクンボについて語っているので紹介したい。

 「彼(アデトクンボ)が持つボールハンドリングスキルとパス能力はすばらしい。彼がリムの上で見せるプレーというのは、私にはできなかった。それに、彼のはゲームへの理解力とバスケットボールIQ、チームメートのショットをクリエートする能力がある。これは私とも共通する部分だ。彼がオールスターにスターターとして出場することは、私にとってとてもハッピーだ。彼はやがてMVPとなり、チャンピオンシップを獲得することだろう。私はいつの日か、彼がバックスにチャンピオンシップをもたらすと思っている」

 このコメントに対して、アデトクンボは「とんでもないことさ。でもマジックはそう見てくれている、それは大きなこと。僕は正しい方向へ進んでいるということかな」と答えていた。

 マジックの称賛は止まらない。

 「彼はスペシャルな選手だ。おそらく今日のNBAにおいて、最もすばらしいアスリートだろう。彼は得点するだけでなく、ポイントガードのようにパスを出し、ブロックショットやリバウンドだってできる。彼のような選手はリーグで見たことがない。それに、レブロン(・ジェームズ/クリーブランド・キャバリアーズ)、KD(ケビン・デュラント/ゴールデンステート・ウォリアーズ)、ステフ(ステフィン・カリー/ゴールデステート・ウォリアーズ)と肩を並べるほどのエンターテイナーなんだ」とマジックが語った。

 NBA史上最も人気を博した1人であるマジックに絶賛されたアデトクンボは、さらにこう続けた。

 「マジックのような人にそう言われるなんて、本当に大きなこと。僕はマジックのパスやプレー全般を見ては、マジックのようになろうとして育ってきた。それこそ、プレー中に見せるマジックのスマイルなんかも同じようにできないかと試したものさ」。

 とはいえ、ヤニスはレジェンドからの称賛を受け入れつつも、「目の前のことに集中して、もっと良いプレーヤーになるために自分のゲームを磨いていかないといけない」という言葉を残した。

リング付近で相手チームに強烈なダメージとなる得点を挙げているアデトクンボ[写真]=Getty Images

 211センチの長身で小柄なプレーヤーのようなスピードとクイックネスを誇り、インサイドではビッグマンたちとも渡り合う驚異の万能戦士だが、この男にはまだまだ長いキャリアが待っている。

 まずは今季、バックスをプレーオフへと導き、自身としてはアウトサイドシュートの精度を高めること。アデトクンボにアウトサイドゲームの威力が増せば、今以上に得点とアシストが増えたとしても不思議ではない。

 今後リーグを支配する選手として期待がかかるアデトクンボ。さらなる成長に期待したい。

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