8月28日（現地時間27日）、現地メディア『ESPN』は“NBA summer forecast”と題し、複数のNBA専門家の意見を集めた結果を公開した。

　ここでは、今季オールスターに初選出されそうな選手の結果をお届けしていきたい。イースタン・カンファレンス、ウェスタン・カンファレンスをそれぞれ見ていこう。
※チーム名は略称、G＝ガード、F＝フォワード、C＝センター、%＝パーセント

■今季オールスター入りしそうな選手（イースト編）
1.ジェイソン・テイタム（セルティックス／F）：得票率68.2%
-.パスカル・シアカム（ラプターズ／F）：得票率68.2%

昨季のMIPシアカムはテイタムと並んでイーストトップタイの得票率を得た[写真]=Getty Images

3.トレイ・ヤング（ホークス／G）：得票率54.5%
4.トバイアス・ハリス（シクサーズ／F）：得票率40.9%
5.マイルズ・ターナー（ペイサーズ／C）：得票率27.3%

テイタムとターナーはW杯の活躍次第、シアカムとヤングの活躍に期待大

　テイタムとターナーは今月末から始まる「FIBAバスケットボール ワールドカップ2019」（以降、W杯）にアメリカ代表として出場する若手有望株。本大会でチームを勝利へと導く殊勲の活躍を見せることができれば、選手としての評価も上がるだけに、初選出の可能性はありそう。

　シアカムは今季、ディフェンディング・チャンピオンのラプターズでエース格を担うことが期待されるフォワード。昨季は最優秀躍進選手賞（MIP）を獲得しており、今季平均20得点以上を挙げてチームがプレーオフ圏内の成績にとどまっていれば、テイタムよりもその可能性は高いのではないだろうか。

　昨季ルカ・ドンチッチ（マーベリックス）と新人王を争ったヤングは、今季もホークスで主軸を務めることが確実で、個人成績とチーム戦績の両方が昨季を上回れば、キャリア2年目で球宴入りする可能性は十分。

　ハリスの場合は、チームメートにジョエル・エンビードとベン・シモンズという2人のオールスターが在籍している点がマイナス要素か。今季は元オールスターのアル・ホーフォードも加入しているため、シクサーズがリーグトップの成績で独走しなければ、ヘッドコーチによるリザーブ選出も厳しいというのが現状だろう。

着実に戦力アップしているホークスを率いる⑪ヤングにも期待がかかる[写真]=Getty Images

■今季オールスター入りしそうな選手（ウェスト編）
1.ルカ・ドンチッチ（マーベリックス／G-F）：得票率87.0%
2.ザイオン・ウィリアムソン（ペリカンズ／F）：得票率56.5%
-.ドノバン・ミッチェル（ジャズ／G）：得票率56.5%
4.ルディ・ゴベア（ジャズ／C）：得票率43.5%
5.デビン・ブッカー（サンズ／G）：得票率39.1%

ドンチッチがトップの得票率を獲得、戦力充実のジャズから球宴初選出なるか？

　ドンチッチは昨季、ルーキーながらマブスのエースに就任し、平均21.2得点7.8リバウンド6.0アシスト1.1スティールという申し分ない成績をたたき出して新人王を獲得。オールスターには選出されなかったものの、ファン投票ではリーグ全体3位の424万2,980票という驚異的な得票数を残しており、すでにリーグ有数の人気者と言っていい。

　今季はクリスタプス・ポルジンギスと魅惑のインターナショナルデュオを形成するだけに、よほどの成績ダウンや長期欠場がない限り、オールスター初選出は当確ではないだろうか。

　一方ほかの選手で見てみると、ザイオンとミッチェルが2位タイ。ヘッドコーチ投票によるリザーブ選出はプレーオフ出場可能な戦績を残しているチームの選手が優位なため、ザイオンがルーキーでオールスター出場を果たすためには開幕からエンジン全開で大活躍して強烈なインパクトを発揮することがマスト。そこでファン投票やプレーヤー投票、メディア投票を獲得したいところ。

昨季オールスターに選ばれなかったことで涙したゴベア。2年越しの初選出なるか？[写真]=Getty Images

　ミッチェル（アメリカ）とゴベア（フランス）は、W杯で主力としてプレーすることが期待される実力派。今季のジャズはマイク・コンリーやボーヤン・ボグダノビッチの加入でウェスト上位に入るほど戦力が充実しているため、ファン投票で票が伸びなくても、チーム成績が良ければリザーブでどちらかが初選出されることが期待できる。

　ブッカーが所属するサンズは今季もウェスト下位予想のため、オールスター初選出は厳しいか。ただ、超人的な個人成績を残すことができれば、チーム成績を超越してリザーブ選出に入り込むことができるかもしれない。