2019.11.13

ウォリアーズ指揮官、ユースの選手にサッカーを推奨「パスとムーブを学べる」

競技は違っても、サッカーから学べる要素があると話すカーHC[写真]=Getty Images
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ドリブル以外の重要性を説くカーHC

 バスケットボールをプレーする上で、必要なスキルというのは複数浮かび上がることだろう。シュート、ドリブル、パスといった基本的な要素に加えて、得点をより確かなものするために、スクリーンやオフボールの動き、スイッチアタックやゾーンオフェンス、スペーシングやステーショナリーの概念を理解することは、世界最高峰のバスケットボールリーグであるNBAでも変わらないことだ。

 そういった概念を高いレベルまで追求したチームのバスケットボールは見るものを魅了する。実際にグレッグ・ポポビッチヘッドコーチ率いるサンアントニオ・スパーズは超一流といえるチームバスケット、ボールムーブメントを確立し、ここまで22年連続でプレーオフ進出、5回の優勝を達成している。

 スパーズが証明するように、勝利のためには質の高いバスケットを体現しなければならない。それは若い10代のうちから学ぶことが理想的だが、ゴールデンステイト・ウォリアーズスティーブ・カーHCは『Men in Blazers』に出演し、昨今のアメリカの若い選手たちの問題に関して以下のようにコメントした。

「もし自分がアメリカのバスケットボールに関して権威を持てるなら、アメリカのユースの選手たちにサッカーのプログラムを取り入れる。直接バスケットボールに結び付けられるからだ。今日のバスケットボールの問題とは、若い選手たちがドリブルの1対1で相手に挑んでいることだ。彼らは驚くほどにボールをドリブルする才能に恵まれているが、パスとコート上での動きを理解していない。サッカーならそれらの重要性を教えてくれるだろう」

 バスケットは個人による1対1のドリブルだけでなく、選手同士がどのように1つしかないボールをシェアし、ボールを持っていない時にこそ次のチャンスを作れるかがカギとなる。それを学ぶためにも、カーHCが言うように、他のスポーツのボールの扱い方や選手の動きを研究することは、新たな発見に繋がるかもしれない。