2020.01.13
名門デューク大学1年次終了後にアーリーエントリーし、2017年のドラフト1巡目3位でボストン・セルティックスから指名されたジェイソン・テイタムは、今季でNBAキャリア3年目。
今季のテイタムは主に先発パワーフォワードとしてプレーしており、いずれも自己最高となる平均34.2分20.5得点7.0リバウンド2.5アシスト1.4スティール。ショット成功率が軒並みダウンしているとはいえ、イースタン・カンファレンス2位タイとなる11勝4敗のセルティックスでも主力として活躍を続けている。
テイタムは現在21歳と若く、試合後やオフシーズンに遊びで浪費してもおかしくはない年齢なのだが、信じられないほどの倹約家ぶりを発揮している。
現地時間11月4日にYouTubeへ公開された『KNEADING DOUGH』で、テイタムは自身の財政事情について「僕はこれまで、セルティックスから受け取った全額を貯蓄しているんだ」と明かした。
テイタムはNBA入りから約2年半もの間、チーム側から受け取った年俸には一切触れず、エンドースメント契約で手にしたお金だけで生活しているという。
『Basketball-Reference』によると、テイタムが昨季までの2シーズンで受け取った年俸は約1,235万ドル(約13億3,380万円)。ドラフト指名順位が高かったこともあり、ルーキーシーズンから比較的年俸が高かったとはいえ、すでに10億を上回る金額を手にしている。
だがテイタムは、ナイキの『ジョーダンブランド』や『ゲータレード』、『Imo’s Pizza』、『Honey Dew Donuts』といったエンドースメント契約で受け取ったお金のみで生活していると口にしていた。
NBA選手の中にはもちろん、テイタム以上の年俸を受け取っている選手もいれば、超高額なエンドースメント契約を結んでいる選手も多いのだが、テイタムのように割り切っている選手は珍しい。
以前、地元メディア『The Boston Globe』へ掲載された記事の中で、テイタムは「エージェント(代理人)を決めた時、僕はできるだけオフコートで手にしたお金だけで生活していきたい、と伝えたんだ」と明かし、その理由についてこう語っていた。
「僕は若いから、できる限りすべてのことにトライしたい……でも明日は約束されていないんだ。次の契約だって、結べる保障なんてない。だから自分が稼いだお金はできるだけ手元に置いておきたいんだ」
テイタムは来季の契約がチームオプションで、その次のシーズンはクォリファイングオファーのため、早ければ来夏にも延長契約を結ぶ可能性がある。だがテイタム自身がコメントしたように、高額契約を結べる保障はない。
とはいえ、19歳でNBA入りした時から、テイタムがこのスタイルを貫いていることは称賛に値する行動と言っていいはずだ。
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