2020.12.11
10月2日(現地時間1日)。リーグの情報筋が『ESPN』へ伝えたところによると、フィラデルフィア・セブンティシクサーズが新たな指揮官としてドック・リバースと5年契約に合意したという。
リバースはこれまでオーランド・マジック、ボストン・セルティックス、ロサンゼルス・クリッパーズで指揮を執り、就任初年度となった1999-2000シーズンに最優秀ヘッドコーチ賞を獲得。07-08シーズンにはセルティックスをフランチャイズ史上17度目のNBAチャンピオンへと導いた。
今季まで7シーズン指揮を執ったクリッパーズでは、6シーズンでプレーオフへと進出。今年はカワイ・レナード、ポール・ジョージを加えて優勝候補の一角としてプレーオフに臨んだものの、カンファレンス・セミファイナルでデンバー・ナゲッツ相手に3勝1敗から3連敗を喫してシリーズ敗退。
9月29日にクリッパーズの指揮官を解任されたものの、わずか3日後にシクサーズの新たなヘッドコーチ(HC)へ就任することとなった。
シクサーズのエルトン・ブランドGM(ゼネラルマネージャー)は、リバースが解任された直後に本人とその代理人へコンタクトを取り、シクサーズの指揮官になることについて聞き出し、短期間でリーグ有数のプレーヤーズコーチとの契約にこぎつけた。
リバースはこれまでレギュラーシーズン1624試合を指揮して943勝681敗(勝率58.1パーセント)、プレーオフでは180試合で91勝89敗(勝率50.6パーセント)を残している。
また、リバースのコーチングスタッフには、先日ニューオーリンズ・ペリカンズの指揮官を解任されたアルビン・ジェントリーが加わる可能性があると『ESPN』が報道。ジェントリーは13-14シーズンにリバースHCの下でアソシエイトHCを務めていた。
2日に行なわれたインタビューで、ゴールデンステイト・ウォリアーズのスティーブ・カーHCは「ドックとシクサーズが楽しみだ。彼は最高のコーチであり、リーグにとってもすばらしいこと。だから彼が早くもNBAのコーチとして戻ってきたことをうれしく思う。彼はリーグ、それにコーチたちにとっても重要な人物なんだ」と復帰を歓迎している。
シクサーズはオールスターデュオのジョエル・エンビードとベン・シモンズを中心とするチーム。リバースにとって、トバイアス・ハリスはクリッパーズで指導した経験もあり、イースト有数のタレントを誇るシクサーズが覇権争いに加わることができるかどうか注目が集まる。
「ペンシルベニア最大の都市へようこそ、ドック・リバースコーチ! このチームの未来と俺たちがここで作り上げることを楽しみにしているよ。#PhillyForever」とエンビードがツイートしており、新たな指揮官の下、シクサーズがどのようなチームになるのかは来季の注目ポイントの1つになりそうだ。
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