2021.06.14

NBA都市伝説…有名ラッパーの歌詞に登場した選手がことごとくプレーオフ敗退

レブロン率いるレイカーズは、PO1回戦でサンズに敗れた[写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 日に日に熱量を増していくNBAプレーオフ2021も中盤戦に突入。どの球団が優勝しても久しぶり、または初のタイトルとなるだけに、毎試合手に汗握る展開が続いている。

 その影で一足先にシーズンを終了したプレーヤーも数多く存在する。そのリストには、昨シーズンのチャンピオンであるレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)や、2010年代後半に三度の頂点に輝いたステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)といった時代の名手らも含まれている。

J・コールの歌詞に登場する選手がPO1回戦で敗退

グラミー賞に輝いた経験を持つラッパーのJ・コール[写真]=Getty Images


 だが、彼らの敗退はもしかすると、とある有名ラッパーのせいなのかもしれない。

 グラミー賞にも選ばれたノースカロライナ出身のラッパー、J・コールは、NBAオールスターにおけるハーフタイムパフォーマンスやセレブリティゲームへの参加により、バスケットボール界で最も名の知れたアーティストのひとりだ。バスケの腕前も折り紙付きで、昨年はデトロイト・ピストンズからトライアウトの打診を受けたほか、最近はバスケットボール・アフリカリーグ(BAL)で5連覇を成し遂げている強豪、ペイトリオッツ・BBCでプロデビューを果たしたことが世界的な話題となった。

 そのJ・コールは今年5月、新アルバム『The Off-Season』をリリース。早くも名盤候補に挙げられる自身6枚目の作品は、ストリーミング配信サイトでも驚異的な再生数を記録しており、米ビルボードのチャートでもしばらくの間、1位を走り続けた。

 そんな『The Off-Season』だが、Instagramアカウント「Slam Studios」によると、同アルバムの楽曲内に名前が登場したNBA選手がことごとくプレーオフを敗退し、早々とタイトル争いから離脱しているという。

 例えば、レブロンは6曲目の“1 0 0 . m i l ’”内で「Can’t leave the game yet, I feel like LeBron」というリリックで名前が登場。また、カリーも1曲目の“9 5 . s o u t h.”で「And got they O’s off, you reach, n***** uppin’ like Steph」と、その存在に触れられている。

 “餌食”になったのは、レブロンやカリーだけではない。その他では、ジャ・モラント(メンフィス・グリズリーズ)、デイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)、ラッセル・ウェストブルック(ワシントン・ウィザーズ)らもアルバム収録曲に名前が登場する選手で、彼らも例に漏れることなく、プレーオフ1回戦で敗退が決定している。

 バスケットゴールが燃やされたアートワークに、『The Off-Season』というタイトル。きっと偶然ではあるが、偶然にしてはあまりにも出来すぎているようにも思える。このストーリーは「J・コールの手によって“オフシーズン”送りにされた選手たち」という新たな都市伝説として語り継がれるかもしれない。

 文=Meiji

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