2021.08.19

ベンチ出場を受け入れたカーメロ「エゴやプライドを飲み込まなければいけない」

レイカーズに移籍し、悲願の優勝を目指すカーメロ[写真]=Getty Images
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「僕はまだ戦うことができるし、バスケットを本当に愛しているんだと実感できた」

 2003年からキャリアをスタートし、これまでリーグを代表するスーパースターとして活躍してきたカーメロ・アンソニー(ロサンゼルス・レイカーズ)。豊富なオフェンススキルを武器に得点を量産し、歴代屈指のスコアラーとして名を馳せてきた。ポートランド・トレイルブレイザーズに在籍した昨シーズンでは、ベンチスタートという新たな役割を担うようになり、3ポイントシュート成功率は40.9パーセントとキャリアハイを記録した。

 だがこれまでのキャリアで長年スターターとして出場し続けてきたカーメロにとって、ベンチ出場を受け入れることに当初は戸惑いがあったそうだ。『The Los Angeles Times』が報じている。カーメロは「16年、17年とチームの中心的なスター選手であったのに、『いいかい、これからはベンチから出場するんだ』と、突然告げられる。そんなとき、自分のエゴを飲み込まなければならなかった」とコメント。

「プライドも飲み込む必要がある。でも本来持っているエゴやプライドは、闘争心を高めるために利用した。そして最終的にはベンチスタートを受け入れたんだ。ポートランドではそれがうまくいったよ」と、カーメロは語る。「初めての経験だったけれど、(新たな役割を)楽しんだよ。これがバスケットボールなんだってね。僕はまだ戦うことができるし、バスケットを本当に愛しているんだと実感できた」と、昨シーズンについて言及した。

 来シーズンは優勝を目指してレイカーズでプレーするが、「自分の役割がレイカーズではどうなるのかまだわからないけれど、僕はもう準備ができている」と、カーメロはコメント。「バスケットをプレーする準備ができているんだ。どうすべきか分かっているし、自分の役割に集中するだけだ」と、19年目のシーズンに向けて言葉を残した。

 長きにわたるキャリアにおいて、オールNBAチーム選出や得点王、個人としてオリンピック3連覇を達成するなど数々の偉業を残してきたカーメロ。現在37歳と年齢的にもキャリアは晩年に差し掛かっているが、新天地で悲願の優勝を勝ち取るために、己の役割を果たそうとしている。

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