2021.10.01
昨シーズン、長年ヒューストン・ロケッツでゼネラルマネージャーとして優れた実績を残してきたダレル・モーリーを、球団社長として招聘したフィラデルフィア・セブンティシクサーズ。そこからコーチングスタッフ、ロスターの大規模な改革を行うと、レギュラーシーズンでは49勝23敗という好成績で東の首位に君臨。だがプレーオフ カンファレンス・セミファイナルでは第7戦でアトランタ・ホークスに敗北し、シーズンを終えることとなった。
現在オフシーズン中だが、ホークスとのシリーズで消極的かつフリースローの成功率32.7パーセントという数字を残したベン・シモンズのトレードの噂が、プレーオフ敗退後にここまで多く浮上している。来シーズンはシモンズがこのままシクサーズのトレーニングキャンプに参加するのか、開幕前にトレードされるかが注目されているが、シクサーズの伝説的選手であるジュリアス・アービングが『Fadeaway World』を通して自身の見解を以下のように述べている。
「長らくフィラデルフィアには優勝がもたらされていない。それでもファンは非常に情熱的にその瞬間が訪れるのをただ待ちわびている。この1年は特にベン・シモンズにまつわるさまざまな議論が多く行われてきた。しかし球団はジョエル(エンビード)、ベン、そしてトバイアス(ハリス)のビッグ3を維持するように思える。もしさらに補強を加えていくのなら、ドック・リバース(HC/ヘッドコーチ)とともにもう1年シーズンに挑むべきだろう。なぜなら昨シーズンは、彼にとってシクサーズの指揮官に就任した1年目のシーズンだったからだ。最高のものを引き出す方法を知るためにも、時には時間が必要になることもある」
昨シーズンの球団の改革とともに大きく生まれ変わったシクサーズだが、プレーオフでは思うような成績を残すことができなかった。しかしアービングが述べたように、リバースHCは指揮官に就任してまだ1年目を終えた段階であり、今後チームのパフォーマンスが上がっていくためにはまだ時間が必要なのかもしれない。シモンズも課題とされるジャンパーの練習に現在励んでいるが、最終的にシクサーズが来シーズンに向けてどのような決断を下すのか、その動向が注目される。
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