2021.10.18

クリッパーズのコーチとして帯同するカワイ・レナード、バトゥームから見た印象とは?

チームに帯同しているレナード(左から2番目)[写真]=Getty Images
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 今年8月。リーグ最高級の実力者カワイ・レナードは、今季の契約(プレーヤーオプション/以降PO)を破棄して制限なしフリーエージェント(FA)となり、ロサンゼルス・クリッパーズと超高額な再契約を結んだ。

 この動きにより、クリッパーズは2023-24シーズンまでレナードとポール・ジョージを契約下に置くことに成功。攻防両面に秀でたリーグ屈指の2ウェイプレーヤーを2人キープしたことは、このチームが今後も優勝候補の一角として君臨し続けることを意味する。

 もっとも、レナードは昨季のプレーオフで右膝を痛めて戦線離脱。今年7月に右膝前十字靭帯部分断裂の修復手術を受けたことが発表されており、復帰時期は未定。

 昨季フランチャイズ史上初のカンファレンス・ファイナルへと駒を進めたクリッパーズは、レナードが今季全休となればベストメンバーで戦えず、優勝候補から脱落したと言わざるをえないのだが、決して油断してはならない。

 今季の予想スターターはバックコートにレジー・ジャクソンエリック・ブレッドソー、フロントコートにはジョージ、マーカス・モリスイビツァ・ズバッツと強力な布陣を形成しており、ベンチからはテレンス・マンルーク・ケナードニコラ・バトゥーム、ジャスティス・ウィンズロウ、サージ・イバカが控えており、プレーオフ出場、さらにはファーストラウンドを突破できる戦力は十分そろっていると言っていい。

 そんななか、ベテランのバトゥームは10月16日(現地時間15日、日付は以下同)に『The Orange County Register』へ掲載された記事のなかで、レナードがチームに帯同していることを話していた。

「そう、彼はここにいる。毎日いるようなものさ。彼は声を出して……いいコーチさ。彼がいてくれるのはいいことなんだ。僕らは彼がいなくて寂しいからね。彼は(プレーできなくても)このチームにインパクトをもたらすことができるんだ」。

 寡黙なイメージがあるレナードだが、バトゥームは‟コーチ・レナード”についてこう話す。

「この中で一番騒がしい男ってわけじゃない。でも彼は何を言うべきか、何をすべきか分かっているのさ。彼が何か言う時というのは、特に僕らが5対5をしている時で、選手たちを集めて彼がどう見えたかを伝えるのさ。1つ前のプレーについて彼から見えたことを話しているよ」。

 レナードは2014年にサンアントニオ・スパーズ、19年にトロント・ラプターズの一員としてNBAチャンピオンとなり、いずれもファイナルMVPに輝いた実績があり、ディフェンス力も超一流。申し分ない実績を持つ選手がチームに帯同していることは、クリッパーズの選手たちにとってプラスとなっているに違いない。

 そのクリッパーズは、22日のゴールデンステイト・ウォリアーズ戦でレギュラーシーズン開幕を迎えることとなる。

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