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『B MY HERO!』
NBAの歴史を通して、多くの元NBA選手がコーチングに挑戦してきた。名選手が必ず名指揮官になるとは限らず、逆に現役時代はそれほど活躍しなくとも、ヘッドコーチとしてその手腕を発揮した元選手も存在する。
現地メディアの「FADEAWAY WORLD」は、HCとして成功を収めた元NBA選手をランキング形式でまとめている。
では、歴代のレジェンド指揮官が多く名を連ねたランキングを見ていこう。
※()内はHC時代の所属チーム
※シアトル・スーパーソニックスは現オクラホマシティ・サンダー
■10位:ジョージ・カール(スーパーソニックス、ナゲッツほか)
選手時代の平均スタッツ:6.5得点1.4リバウンド3.0アシスト0.9スティール0.1ブロック
優勝回数:【選手】0回 【HC】0回
最優秀コーチ賞:1回(2013)
HC通算成績:【レギュラーシーズン】1175勝824敗 【プレーオフ】80勝105敗
■9位:ジェリー・スローン(ブルズ、ジャズ)
選手時代の平均スタッツ:14.0得点7.4リバウンド2.5アシスト1.4スティール0.1ブロック
優勝回数:【選手】0回 【HC】0回
最優秀コーチ賞:0回
HC通算成績:【レギュラーシーズン】1127勝682敗 【プレーオフ】98勝104敗
■8位:ビル・シャーマン(ウォリアーズ、レイカーズほか)
選手時代の平均スタッツ:17.8得点3.9リバウンド3.0アシスト
優勝回数:【選手】4回(1957、1959、1960、1961) 【HC】1回(1972)
最優秀コーチ賞:0回
HC通算成績:【レギュラーシーズン】466勝353敗 【プレーオフ】57勝40敗
■7位:ルディ・トムジャノビッチ(ロケッツ、レイカーズ)
選手時代の平均スタッツ:17.4得点8.1リバウンド2.0アシスト0.3スティール0.2ブロック
優勝回数:【選手】0回 【HC】2回(1994、1995)
最優秀コーチ賞:0回
HC通算成績:【レギュラーシーズン】527勝416敗 【プレーオフ】51勝39敗
■6位:ビル・ラッセル(セルティックスほか)
選手時代の平均スタッツ:15.1得点22.5リバウンド4.3アシスト
優勝回数:【選手】11回(1957、1959、1960、1961、1962、1963、1964、1965、1966、1968、1969)※1968年と1969年はHCを兼任
最優秀コーチ賞:0回
HC通算成績:【レギュラーシーズン】341勝290敗 【プレーオフ】34勝27敗
■5位:トム・ハインソーン(セルティックス)
選手時代の平均スタッツ:18.6得点8.8リバウンド2.0アシスト
優勝回数:【選手】8回(1957、1959、1960、1961、1962、1963、1964、1965) 【HC】2回(1974、1976)
最優秀コーチ賞:1回(1973)
HC通算成績:【レギュラーシーズン】427勝263敗 【プレーオフ】47勝33敗
■4位:レニー・ウィルケンズ(スーパーソニックス、キャブズ、ホークスほか)
選手時代の平均スタッツ:16.5得点4.7リバウンド6.7アシスト1.3スティール0.2ブロック
優勝回数:【選手】0回 【HC】1回(1979)
最優秀コーチ賞:1回(1994)
HC通算成績:【レギュラーシーズン】1332勝1155敗 【プレーオフ】80勝98敗
■3位:スティーブ・カー(ウォリアーズ)
選手時代の平均スタッツ:6.0得点1.2リバウンド1.8アシスト0.5スティール0.1ブロック
優勝回数:【選手】5回(1996、1997、1998、1999、2003) 【HC】4回(2015、2017、2018、2022)
最優秀コーチ賞:1回(2016)
HC通算成績:【レギュラーシーズン】429勝200敗 【プレーオフ】93勝34敗
■2位:パット・ライリー(レイカーズ、ニックス、ヒート)
選手時代の平均スタッツ:7.4得点1.6リバウンド1.7アシスト0.6スティール0.1ブロック
優勝回数:【選手】1回(1972) 【HC】5回(1982、1985、1987、1988、2006)
最優秀コーチ賞:3回(1990、1993、1997)
HC通算成績:【レギュラーシーズン】1210勝694敗 【プレーオフ】171勝111敗
■1位:フィル・ジャクソン(ブルズ、レイカーズ)
選手時代の平均スタッツ:6.7得点4.3リバウンド1.1アシスト0.6スティール0.4ブロック
優勝回数:【選手】2回(1970、1973) 【HC】11回(1991、1992、1993、1996、1997、1998、2000、2001、2002、2009、2010)
最優秀コーチ賞:1回(1996)
HC通算成績:【レギュラーシーズン】1155勝485敗 【プレーオフ】229勝104敗
1位のジャクソンと2位のライリーは、ともに選手としてもHCとしてもリーグ優勝を経験しており、ジャクソンに関しては合計13個ものチャンピオンリングを手にした。両者とも現役時代はスター選手だったわけではないものの、引退後には指揮官として本領を発揮し、誰もが認める名将に登り詰めた。
3位となったのは、2021-22シーズンでゴールデンステイト・ウォリアーズを優勝に導いたスティーブ・カー。シューターとして名将のもとでプレーする機会の多かった現役時代は、ジャクソンが率いるシカゴ・ブルズとグレッグ・ポポビッチが率いるサンアントニオ・スパーズで、計5回の優勝を経験した。HCとして4度目の栄冠をつかんだカーは、自身も名将の仲間入りを果たしたと言っても過言ではなく、レジェンド2人に迫るHCとして現地メディアも高く評価している。
また、惜しくもトップ10に漏れた指揮官としては、ドック・リバース(フィラデルフィア・セブンティシクサーズHC)が選出されている。2008年にボストン・セルティックスを優勝に導いた実績を持つが、一時代を築いたロサンゼルス・クリッパーズでは栄冠をつかめず。現在HCを務めているシクサーズを再び優勝に導くことができれば、ランキング入りは確実だろう。
そのほかにも現在のリーグでは、スティーブ・ナッシュ(ブルックリン・ネッツHC)、ジェイソン・キッド(ダラス・マーベリックスHC)、チャウンシー・ビラップス(ポートランド・トレイルブレイザーズHC)とMVP級やオールスター級の元選手たちが、指揮官を務めている。往年の名ポイントガードたちが、HCとしても大きな実績を残していけるのか、今後も注目だ。
昨シーズンはルカ・ドンチッチとともにマブスをカンファレンス・ファイナルに導いたキッドHCや、ジョエル・エンビードが全盛期を迎えているシクサーズのリバースHC、さらに再び連覇を狙うカーHCと、来シーズンに優勝のチャンスを握っている指揮官も多く、2022-23シーズン終了後にはこのランキングに手を加える必要があるかもしれない。
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