2022.08.14

歴代NBAドラフト組の総得点…マローン率いる1985年組をレブロンの2003年組が追走

1985年ドラフト組のカール・マローン(左)と2003年組のレブロン・ジェームズ(右)[写真]=Getty Images
バスケ情報専門サイト

 NBAドラフトでは、突出した選手が集まった豊作の年が定期的に訪れる。能力の高い原石たちはルーキーイヤーから互いに切磋琢磨し、それぞれがスター選手へと成長していく。

 現地メディアの「FADEAWAY WORLD」は、歴代の各ドラフト組の総得点についてまとめている。今回はその中から総得点が多かったトップ10のドラフト組を紹介する。

 総得点はその年に指名された選手のレギュラーシーズンの生涯得点を合計したものとなっており、一時代を築いた大豊作ドラフトや、今でも健在な当たり年が顔をそろえた。

■歴代NBAドラフト組の総得点トップ10

1位:1985年ドラフト組(315923得点)
主な選手:カール・マローン、パトリック・ユーイング、クリス・マリン、ジョー・デュマース

2位:2003年ドラフト組(279974得点)
主な選手:レブロン・ジェームズカーメロ・アンソニードウェイン・ウェイド、クリス・ボッシュ

3位:1998年ドラフト組(279300得点)
主な選手:ダーク・ノビツキーポール・ピアース、ビンス・カーター、アントワン・ジェイミソン

4位:1996年ドラフト組(277202得点)
主な選手:コービー・ブライアント、レイ・アレン、アレン・アイバーソン、スティーブ・ナッシュ

5位:1981年ドラフト組(275457得点)
主な選手:トム・チェンバース、エディ・ジョンソン、マーク・アグワイア、アイザイア・トーマス

6位:1984年ドラフト組(262217得点)
主な選手:マイケル・ジョーダン、アキーム・オラジュワン、チャールズ・バークレー、ジョン・ストックトン

7位:2008年ドラフト組(259845得点)
主な選手:ラッセル・ウェストブルックケビン・ラブブルック・ロペスエリック・ゴードンデリック・ローズ

8位:1977年ドラフト組(258326得点)
主な選手:バーナード・キング、ウォルター・デイビス、ジャック・シクマ、ジェームズ・エドワーズ

9位:2005年ドラフト組(250846得点)
主な選手:クリス・ポールルー・ウィリアムズ、モンテ・エリス、デロン・ウィリアムズ

10位:2009年ドラフト組(247846得点)
主な選手:ジェームズ・ハーデンステフィン・カリーデマー・デローザンブレイク・グリフィンドリュー・ホリデー

2009年組の3人は昨シーズンもオールスターに選出されるなど、まだまだ健在。今後も総得点を伸ばしていくだろう[写真]=Getty Images

 NBAの歴史の中で、30万得点の大台を唯一突破した1985年組が首位に輝いた。この年最大のスター選手は、全体13位指名ながらキャリア通算で歴代3位となる36928得点を挙げたカール・マローン。さらに、同1位指名のパトリック・ユーイングが24815得点で続くと、計25人のプレーヤーが10シーズンにわたってリーグでプレーするなど、優秀な選手が多く集結したドラフトとなった。

 マローン擁する1985年組を追いかけるのが、NBAのキングが率いる2003年組だ。現在歴代2位となる37062得点を重ねているレブロン・ジェームズを筆頭に、ドウェイン・ウェイドやクリス・ボッシュ、デイビッド・ウェスト、カイル・コーバーなどが同期として活躍。しかし、現役選手はレブロンとカーメロ・アンソニーのみとなり、1985年組の牙城を崩すまでには至らないだろう。

現役では2位となる通算28289得点を記録しているカーメロは、現在フリーエージェントとなっている[写真]=Getty Images

 コービー・ブライアントがドラフトされた1996年組や、マイケル・ジョーダンを筆頭とした1984年組を抑え、3位となったのは1998年のドラフト組。ダーク・ノビツキーポール・ピアース、ビンス・カーターなど、個性豊かなスター選手を擁し、歴代屈指の当たり年となった。

 また、現役選手が多数いる7位の2008年組や、10位の2009年組は今後も順位を上げていくはずだ。さらに、トップ10には惜しくも入れなかったが、現在12位の2011年ドラフト組(232185得点)にも注目したい。

 通算14414得点のケンバ・ウォーカーを筆頭に、カイリー・アービングクレイ・トンプソンニコラ・ブーチェビッチトバイアス・ハリスジミー・バトラーカワイ・レナードなど、30代になったばかりの一流選手が名を連ねており、ランキングの上位に食い込む可能性を秘めている。