2022.09.06

NBA各ドラフト組の最多得点選手…2003年組から昨季のルーキー2021年組までの得点王

2003年組の首位となったレブロン(左)と2021年組のトップとなったワグナー(右)[写真]=Getty Images
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 今年のNBAドラフトでも、世界中から厳選されたルーキーたちが各球団に指名された。迫る2022-23シーズンでは、その若手たちがどんな活躍を見せるかにも注目が集まるが、現地メディアの「FADEAWAY WORLD」は、歴代各ドラフト組の中で最も得点を重ねた選手たちをまとめている。

 今回はその中でも、現役選手が指名されている2003年以降のNBAドラフトを紹介。それぞれの年の最多得点者には、各ドラフト組を代表するスター選手たちが名を連ねた。

NBAドラフト各年の最高得点選手

※()内は9月5日時点の所属
※得点はレギュラーシーズンでのキャリア総得点

■2003年ドラフトレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)【全体1位指名/37062得点】
■2004年ドラフトドワイト・ハワード(現フリーエージェント)【全体1位指名/19485得点】
■2005年ドラフトクリス・ポール(フェニックス・サンズ)【全体4位指名/20936得点】
■2006年ドラフトラマーカス・オルドリッジ(現フリーエージェント)【全体2位指名/20558得点】
■2007年ドラフトケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)【全体2位指名/25526得点】
■2008年ドラフトラッセル・ウェストブルック(ロサンゼルス・レイカーズ)【全体4位指名/23298得点】
■2009年ドラフトジェームズ・ハーデン(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)【全体3位指名/23477得点】
■2010年ドラフトポール・ジョージ(ロサンゼルス・クリッパーズ)【全体10位指名/15029得点】
■2011年ドラフトケンバ・ウォーカー(デトロイト・ピストンズ)【全体9位指名/14414得点】
■2012年ドラフトデイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)【全体6位指名/17510得点】
■2013年ドラフトヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)【全体15位指名/14321得点】
■2014年ドラフトアンドリュー・ウィギンズ(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)【全体1位指名/11519得点】
■2015年ドラフトデビン・ブッカー(フェニックス・サンズ)【全体13位指名/11217得点】
■2016年ドラフトバディ・ヒールド(インディアナ・ペイサーズ)【全体6位指名/7463得点】
■2017年ドラフトドノバン・ミッチェル(クリーブランド・キャバリアーズ)【全体13位指名/8234得点】
■2018年ドラフトトレイ・ヤング(アトランタ・ホークス)【全体5位指名/7076得点】
■2019年ドラフトジャ・モラント(メンフィス・グリズリーズ)【全体2位指名/3961得点】
■2020年ドラフトアンソニー・エドワーズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)【全体1位指名/2925得点】
■2021年ドラフト:フランツ・ワグナー(オーランド・マジック)【全体8位指名/1197得点】

インサイドを主戦場とするビッグマンとして首位に立ったのは、ハワード(左)とオルドリッジ(右)のみとなった[写真]=Getty Images

 歴代ドラフトの中でも屈指の豊作となった2003年組の最多得点者は、もちろんレブロンだ。次点にはカーメロ・アンソニー(現フリーエージェント)がいるものの、レブロンの牙城は揺るぎないものとなっている。また、2007年から2009年にはデュラント、ウェストブルック、ハーデンと元オクラホマシティ・サンダーでのチームメートであり、複数回の得点王受賞者でもある3人が、それぞれ首位となった。

 レブロンの2003年からウェストブルックの2008年までのトップは今後入れ替わる可能性がかなり低いが、ハーデンの2009年組は混戦模様だ。次点には20064得点を積み重ねているステフィン・カリー(ウォリアーズ)、3位には19869得点を獲得したているデマー・デローザン(シカゴ・ブルズ)がおり、全員が引退するときには順位が入れ替わっている可能性もあるだろう。

年々得点力を伸ばしたジョージは、デマーカス・カズンズ(現FA)やジョン・ウォール(クリッパーズ)など、ケガに苦しんだ上位指名陣を抑えて2010年組のトップに [写真]=Getty Images

 また、2011年組の首位はケンバとなったが、その年の全体1位指名であるカイリー・アービング(ネッツ)がわずか325得点差で猛追している。リストを見るとやはり上位指名の選手がほとんどを占めるが、その中で最も低い指名順位となったのはアデトクンボだ。全体15位から毎シーズン実力を伸ばしていったギリシャの怪物は、2013年組のトップに君臨している。

ケンタッキー大学の元チームメートでもあるカール・アンソニー・タウンズ(ウルブズ/左)とブッカー(右)は、わずか47点差で2015年組の首位を争っている[写真]=Getty Images

 やはり直近の約10年間などは現役選手も多く混戦となっており、現時点での首位といった見方をした方がいいかもしれない。その中でも異彩を放っているのは2016年組の首位であるヒールドだ。ブランドン・イングラム(ニューオーリンズ・ペリカンズ)やジェイレン・ブラウン(ボストン・セルティックス)が追いかけている状況だが、チームの勝利に恵まれず、オールスター選出経験もないヒールドは6年間着実に得点を積み重ねてきた。

 また、日本人として注目したいのが2019年ドラフト組だ。全体9位で指名された八村塁(ワシントン・ウィザーズ)は、3シーズンで1913得点を積み重ねたが、これは現在11位の総得点。首位のモラントの下には、RJ・バレット(ニューヨーク・ニックス)、ダリアス・ガーランド(キャブズ)、タイラー・ヒーロー(マイアミ・ヒート)らが続き、9位には2187得点のザイオン・ウィリアムソン(ペリカンズ)が控えている。それでも、3000得点以上は上位3名のみとなっており、今後の八村の追い上げにも期待したい。

同期の中で、出場試合数では21位、総プレータイムでは13位ながら、総得点で11位につける八村[写真]=Getty Images

 そのほかにも、2017年組トップのミッチェルを追いかけるジェイソン・テイタム(セルティックス)、2018年組の首位争いを繰り広げているヤングとルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)など、今後ますます楽しみな同期のライバルの存在も。それぞれが年齢を重ねて引退を迎えるときには、このリストのメンバーも大きく変わっているかもしれない。

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