2022.11.11

名門レイカーズの歴代勝率ワースト10…今季は1位を塗り替えるペースで黒星を記録

12月末に38歳となるレブロンは、ここまで10試合の出場で平均24.9得点8.8リバウンド6.9アシストと奮闘している[写真]=Getty Images
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 NBAの2022-23シーズンが開幕して全チームが最初の10試合ほどを終えた。スタートダッシュに成功した強豪や、大方の予想通り苦戦している再建中の球団、またはサプライズを巻き起こしているチームなど、それぞれ徐々に差が出始めている。

 その中でも、良くも悪くも注目を集めているのがロサンゼルス・レイカーズだ。2019-20シーズンにリーグ制覇を成し遂げたレブロン・ジェームズアンソニー・デイビスの二枚看板に、元MVPのラッセル・ウェストブルックを加え、豪華な“ビッグ3”を結成したものの、プレーオフ進出を逃すなど昨シーズンの成績は下降曲線を描いた。そして、西の名門球団は今シーズンも開幕から苦しんでいる。

 開幕5連敗でスタートすると、デンバー・ナゲッツとニューオーリンズ・ペリカンズに連勝を飾るも、現在(11月11日時点)は4連敗中。ここまで2勝9敗で勝率18.2パーセントと30チーム中29位と低迷している。まだ11試合を消化しただけだが、このペースで勝利数を重ねていくと、レイカーズは球団史上最低の勝率をマークしてしまうことを、現地メディアの「FADEAWAY WORLD」が伝えた。

現在、チームの平均得点がリーグ28位、3ポイントシュートの成功率が同最下位となっているレイカーズ[写真]=Getty Images

 また、同記事内ではレイカーズの歴代勝率ワースト10のシーズンを紹介している。

ロサンゼルス・レイカーズの歴代勝率ワースト10

10位:2004-05シーズン【34勝48敗:勝率41.5パーセント】
8位:2021-22シーズン【33勝49敗:勝率40.2パーセント】
8位:1993-94シーズン【33勝49敗:勝率40.2パーセント】
7位:1974-75シーズン【30勝52敗:勝率36.6パーセント】
6位:1959-60シーズン【25勝50敗:勝率33.3パーセント】※ミネアポリス・レイカーズ
5位:2013-14シーズン【27勝55敗:勝率32.9パーセント】
4位:2016-17シーズン【26勝56敗:勝率31.7パーセント】
3位:1957-58シーズン【19勝53敗:勝率26.4パーセント】※ミネアポリス・レイカーズ
2位:2014-15シーズン【21勝61敗:勝率25.6パーセント】
1位:2015-16シーズン【17勝65敗:勝率20.7パーセント】

 レイカーズで3連覇を達成した怪物センターのシャキール・オニールが移籍した直後となる2004-05シーズンが10位となると、ミネアポリス・レイカーズ時代のシーズンも2つランクイン。70年代や90年代と定期的に低迷するシーズンはあるものの、マジック・ジョンソンやカリーム・アブドゥル・ジャバーを中心に黄金時代を築いた80年代は一つもリストに入らない結果となった。

 その中でもワースト5には2010年代から4シーズンが入る形となった。左アキレス腱断裂から復帰したコービー・ブライアントが今度は右ヒザを負傷し、わずか6試合にしか出場できなかった2013-14シーズンが5位。翌年、コービーが右肩を負傷して35試合の出場にとどまった2014-15シーズンは2位に。さらに、コービーのラストシーズンである2015-16シーズンが、ワースト1位の勝率20.7パーセントを記録すると、引退直後の2016-17シーズンは4位となっている。

勝利数は伸びなかったが、コービーが引退試合で60得点を挙げるなど、2015-16シーズンはファンの記憶に深く刻まれた[写真]=Getty Images

 2000年代以降は主力選手の放出や、晩年を迎えた絶対的エースの離脱など、大きな要因があったことが分かる。ウェストブルックが新加入した昨シーズンは同率8位となったが、レブロンが56試合、デイビスが40試合の出場にとどまり、3人が揃ってコートに立てたのは21試合のみと、ケガに苦しんだ部分も多い。それもあってか、オフシーズンにはヘッドコーチの交代はあったものの、ビッグ3は現状維持となった。

 しかし、ここまで3人がそれぞれ10試合に出場しているレイカーズは、コービーの“引退ツアー”とも呼べるメモリアルなシーズンよりも勝率が下回っている。この先、名門レイカーズがどういった立て直しを図るのか、それともこのまま不名誉なリストに刻まれるシーズンを送るのか、今後の動向に注目だ。