2023.10.23

複数ポジションをガード可能な守備力を買われ、テレンス・マンがクリッパーズの先発に

先発起用を明言されたマン[写真]=Getty Images
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 ロサンゼルス・クリッパーズで在籍5年目を迎えるテレンス・マンは、今夏にトレードを模索していたフィラデルフィア・セブンティシクサーズのジェームズ・ハーデンの交換要員に挙がっていた。

 だがタロン・ルーHC(ヘッドコーチ)は、10月21日(現地時間20日、日付は以下同)の練習前に、マンをチームへ残すだけでなく、スターターの一角に入れると発言した。

 今シーズンのクリッパーズは、カワイ・レナードポール・ジョージという2枚看板に加え、ラッセル・ウェストブルックイビツァ・ズバッツにマンという5選手で先発陣を形成することとなる。

 196センチ97キロのマンは、27歳のウイングプレーヤー。キャリア4年目となった昨シーズンは、81試合の出場で平均23.1分8.8得点3.4リバウンド2.3アシストにフィールドゴール成功率51.9パーセント、3ポイントシュート成功率38.9パーセント(平均1.0本成功)を記録。

 指揮官はマンの持つ万能性、1番(ポイントカード)から4番(パワーフォワード)までガード可能なディフェンス力を評価しており、ポイントガードに据えてステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)やデイミアン・リラード(ミルウォーキー・バックス)といったリーグ最高級のスコアリングガードたち、あるいは213センチのラウリ・マルカネン(ユタ・ジャズ)とマッチアップさせることを示唆していた。

 先発候補に挙がっていたベテランのニコラ・バトゥームは、クリッパーズの“5人目のスターター”という役割についてこう話していた。

「簡単にフィットすることになるさ。キャリアを終えた時に殿堂入りする3人(レナード、ジョージ、ウェストブルック)と、一緒にプレーするうえで最高の男(ズバッツ)がいるからさ。つまり、彼らと一緒にプレーすることで、バスケットボールは簡単なものになるのさ」

 今シーズンのクリッパーズは、26日のポートランド・トレイルブレイザーズ戦でレギュラーシーズンが幕を開ける。キャリア5年目を迎えたマンが、スターターの一角としてどんな活躍を見せてくれるかも注目したい。

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