2024.02.28

レブロン・ジェームズがレイカーズと常識破りの新契約を希望か…3年256億円の可能性

レイカーズと数年の新契約締結を目指しているというレブロン [写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズは、キャリア21年目を迎えた今も制御不能な選手の1人としてコートで抜群の存在感を放っている。年齢は12月に大台の40歳に到達。キャリア総得点の40000得点が目前に迫っており、神話は継続中だ。

 常識的に考えると、レブロンのプロ生活は決して長くない。NBAで史上最長キャリア記録を保有するヴィンス・カーター(トロント・ラプターズほか)氏でさえ、22年でシューズを脱ぐ決断を下した。しかし、それは常識的に考えた場合であり、“キング”に常識など通用しない。

 高校時代からレブロンを追いかけてきた『ESPN』のブライアン・ウィンドホースト氏によると、“キング”はレイカーズでのキャリア終了を望んでおり、水面下で豪華な新契約の動きがあると推測した。

「これがレブロンにとって最後のシーズンでもなければ、レイカーズの最後だとも思いません。第一に、レブロンはオフシーズンにレイカーズと数年の新契約締結を目指しており、契約金は9ケタ(1億ドル=約150億円)になるでしょう。これは現在の契約よりもさらに大きなものになる見込みです。しかし、彼がその契約を満了できるか、そしてレイカーズが彼に3年契約を与え、42歳の時に6000万ドル(約90億円)を支払いたいかと思うかは別の議論です」

 レブロンのこれまでを振り返ると、生涯キャリアの半分でNBAファイナルに出場しており、今なおオールNBA入りが議論されている。選手個人としてトップクラスの興行収入は言わずもがな、今シーズンも2月28日時点で1試合平均25.0得点7.2リバウンド7.9アシストに3ポイント成功率40.1パーセントというまるでキャリア全盛期の選手のようなスタッツを記録している。

 レブロンは今シーズンのサラリーが約4760万ドル(約72億円)となっており、現契約の最終年にあたる2024-25シーズンは約5140万ドル(約77億円)を受け取る。直近の契約更新は2022年の2年9710万ドル(約146億円)であり、ウィンドホースト氏の報じた3年契約と42歳で6000万ドル到達が事実なのであれば、単年のサラリーはさらに高まることとなり、1億7000万ドル(約256億円)程度まで膨れ上がっても不思議ではない。

 レイカーズのオーナーを務めるジーニー・バス氏が、これを過剰な報酬と見るか、生きる伝説とラストダンスをともにしたいと考えるか。これが新契約を締結する上で1つの分岐点となるだろう。

 はたして、“キング”レブロンはキャリアの終焉までに、あといくつの伝説を打ち立てるのだろうか。いずれにせよ、もうしばらくは、王座が空席になることはなさそうだ。

文=Meiji

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