2024.03.13
「NBAオールスター2024」は、フルLEDコートが導入されるなど、新たな進化を遂げ、熱狂に包まれたままの閉幕となった。
年に一度の祭典ということもあり、さまざまなコンテンツがお披露目される場としても注目を集めるオールスターゲームだが、選手個人レベルで注目すると、トップスターたちは自身のシグネチャーやPE(プレイヤーズ・エクスクルーシブ/選手仕様)から限定モデルを引っ提げて参加することがカルチャーと化している。
例年同様、今年も様々なコンセプトを宿したシューズが着用されたが、以下ではとりわけ目を引いた選手たちの足元にフォーカスしてみたい。
“Curry Jam”と名付けられたこの配色は、1992年にゲーム史上初の本格的なNBA公認ソフトとして発売されたスポーツ・アクションゲームの金字塔『NBAジャム』に着想を得たものだ。
レトロゲームからの着想を得たこともあり、“Curry Jam”はコレクション化され、そこには『カリー 1 レトロ』や複数のアパレルがラインアップ。また、オールスター期間中はインディアナポリス内に『Curry’s Game Room』と題したポップアップスペースが登場し、コレクションの展示・販売のほか、テレビゲームやシューティング筐体が設置された。
2022年のドラフト1位は、すべてのバスケットボール選手が求める、柔らかさ、サポート性、軽さを兼ね備えたオールラウンドな『ナイキ GT ハッスル 2』をベースに、自身の存在から着想を得て、エイリアンをモチーフにしたSF調のモデルをお披露目。
踵にはそのタイトルを象徴するようにエイリアンのプレートがあしらわれており、ナイキとのシューズ開発について「私の人生で初めての体験であり、(ナイキから)何かを質問された最初の出来事です。本当に素晴らしいことですが、僕はまだ自分の脚や身体について、多くのことを学んでいる最中です」とし、将来的なシグネチャー展開への興味や可能性を匂わせている。
“Coach Prime”は、NLF選手としてスーパーボウルに、MLB選手としてワールドシリーズに出場したスポーツ史上最も偉大なアスリートであるディオン・サンダースにトリビュートを捧げている。レブロンは大のフットボール好きとしても知られ、サンダースは現在、ジャクソン州立大学のヘッドコーチを務めており、その様子は「Amazon Prime」のドキュメンタリーシリーズ『コーチ・プライム 〜勝利の方程式〜』でも記録されている。
『ナイキ レブロン 21』の“Coach Prime”モデルは、サンダースのシグネチャーである『ナイキ エア DT マックス 96』をモチーフにしている。最近復刻されたサンダースモデルは即完売となり、現在『StockX』では高額取引されるほどの注目度。『ナイキ レブロン 21』もこのスニーカーと同様、鉤爪で引っ掻いたような大胆なパターンと、ブラック×ホワイト×ゴールドの上品な配色を採用している。
文=Meiji
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