2024.03.09
バスケットボール男子日本代表の富永啓生が所属するネブラスカ大学は、シーズン開幕後に7連勝と波に乗り、2月18日終了時点で18勝8敗と約7割の勝率を誇っている。そのネブラスカ大の中心選手となるのが、3シーズン目を過ごしている富永である。今シーズンの平均スタッツは、チーム最多となる14.1得点に加え、2.0リバウンド1.2アシストをマークしている。
1月10日(現地時間9日)にはAP全米ランキング1位のパデュー大学に勝利するという大金星を挙げたネブラスカ大だが、この試合でも富永は3ポイント9本中5本成功を含むゲームハイの19得点を挙げ、勝利の立役者となっている。パデュー大との試合で、値千金の3ポイントを沈めた富永は『ムンクの叫び』や映画『ホーム・アローン』を想起させるような“スクリーム”(両手を頬に当てて叫ぶ)ポーズをとり、スタッツ以外の面でもこの試合の凄まじさを印象づけた。
その後の試合でも富永はこのセレブレーションをおこなっており、現地では富永のシグネチャーとして愛されはじめている。大学スポーツ専門の現地メディア『BIG TEN NETWORK』が公開したインタビューの中で、富永がこのセレブレーションについて語った。
「どの試合か覚えてないんですが、ステフィン・カリーがやっていたのを見ていました。僕があのポーズを一番最初にやったのはパデュー大との試合で、その試合最後となる3ポイントを決めた時でした。特に意図したり深く考えてやったわけではなく、自然に出てきました。今では大好きなセレブレーションです」
富永が言及しているカリーによる“スクリーム”のセレブレーションは10月30日に行われたゴールデンステイト・ウォリアーズ対ヒューストン・ロケッツの試合中に行われたもの。この試合、ロケッツのディロン・ブルックスによるしつこいディフェンスと挑発を受けていたカリーだったが、第4クォーターに華麗なドリブルワークとフェイクでブルックスを完全にかわしきった上で静かに3ポイントを沈めると、驚きの表情と両手で顔を覆った印象的なポーズをとった。カリーのこのポーズが頭に残っていた富永は、パデュー大との試合における自身の活躍に対し、自然と“スクリーム”してしまったようだ。
同じく日本代表の比江島慎(栃木ブレックス)は、ミケル・ブリッジズ(ブルックリン・ネッツ)が3ポイントを沈めた際におこなっていた、3本指を差し出して首を傾げるポーズを昨年のワールドカップで披露。これがSNSでブリッジズ本人からもリアクションを得た上に、日本代表の活躍も相まって“比江島ポーズ”として日本中で知名度を得た。現地でも“和製カリー”として名高い富永の“スクリーム”も、ネブラスカ大や日本代表の素晴らしい結果とともに世に広まっていくことを願う。
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