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ウェイドの銅像がお披露目…しかしファンの間では「似てない」と話題に

銅像の前で記念撮影するウェイドとその家族[写真]=Getty Images

 マイアミの街に歴史的瞬間が訪れた。同都市を本拠地とするマイアミ・ヒートが、背番号3を永久欠番とする球団のレジェンド、ドウェイン・ウェイドの銅像を披露した。

 除幕式には家族とともにウェイドも参加。球団史上初めてホームアリーナに銅像が立てられた選手として、喜びをあらわにしている。

「信じられないですね。こういう気持ちを感じたいと思っていました。人生はあっという間に時間が経過していきますから、いつも次の事柄に向けて取り組んでいると、このような感覚になる機会は非常に稀です。僕はこの気持ちを求めていたのでしょう。このような機会を望んでいたのです」

 ウェイドは、レブロン・ジェームズカーメロ・アンソニーがエントリーしたNBA史上最高の豊作年とされる2003年のドラフトにおいて、全体5位指名でヒートに加入。初年度から主力としてチームで存在感を示してきた“フラッシュ”は、キャリア通算15シーズンをヒートで過ごし、22.7得点、4.7リバウンド、5.6アシストを記録した。球団にもたらした3つのタイトルは全てウェイドと共に獲得したものであり、2006年にはファイナルMVP、2度のファーストチーム選出、さらに同選手は球団の最多得点記録を所有しており、2009年にはシーズン得点王にも輝くなど、ヒートと共に数々の栄光を手にしてきた。

 ウェイドは除幕式後にもコメントを残しているが、決してこのような未来になることは予想していなかった語る。

「僕はこれ(銅像)のためにプレーをしたわけではありません。僕はこのためにバスケットボールを手に取ったわけでもありません。家族の人生を変えるためにバスケットボールを手に取りました。僕は世界で最も幸運な男の一人です。皆が僕のことを信頼してくれたのですから」

 ウェイド像のお披露目にともない、パット・ライリーもこの歴史的瞬間を歓迎。銅像設立の発表から約8カ月の月日が経過したこの日、球団社長はウェイドを“マイアミ・ヒート史上最高の選手”とし、「今日は彼の日であり、彼の家族の日でもある」と主役を讃えた。

 ウェイドの銅像は、誰もが一度は見たことあるであろう、2009年3月9日のシカゴ・ブルズ戦の名シーンがモチーフとなっている。ダブルオーバータイムの最終盤、ウェイドはジョン・サーモンズからボールをスティールすると、そのまま3ポイントシュートを沈めて、チームに劇的勝利をもたらした。このポーズはブザーの直後、実況席に登り「This is my house」と吠えたキャリアのベストモーメントである。

 しかし、そんなアイコニックな銅像について、ファンの間では「似てない」と話題に。本人も自身の銅像を「かつて造られた銅像の中でベストな作品のひとつだ」と自慢気に語る一方、登壇中に「この男性は誰だ?」と会場の笑いを誘っており、SNS上ではミーム画像に多くのコメントが集まっているほか、「僕らには古代ギリシア時代のような彫刻作家が必要だ」といったユーモラスな意見も飛び交っている。

 そんな賛否あるウェイドの銅像は『カセヤ・センター』の正面玄関に鎮座。そして、10月29日(現地時間28日)のデトロイト・ピストンズ戦では、試合中に銅像設立の祝賀会が予定されているという。

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