2025.03.29

レイカーズに劇的勝利したギディー「僕らはどこが相手であろうと倒せることを示してきた」

決勝弾となるハーフコートショットを決めたギディー[写真]=Getty Images
バスケ情報専門サイト

■残り12.6秒の5点差から挽回…最後はギディーのスーパーショット成功

「このチームでここにいるみんなとやり遂げた特別な瞬間になったね」

 そう語ったのは、シカゴ・ブルズジョシュ・ギディー。3月28日(現地時間27日、日付は以下同)にホームのユナイテッド・センターでロサンゼルス・レイカーズを迎えた一戦で、ブルズは驚異的な粘りの末に劇的勝利を飾った。

 第4クォーター残り12.6秒。レイカーズのオースティン・リーブスがフリースロー2本を成功させたことで、ブルズは5点ビハインド(110-115)を背負うも、タイムアウト明けのポゼッションでニコラ・ブーチェビッチのパスからパトリック・ウィリアムズがコーナースリーを炸裂させて2点差に詰め寄る。

 するとレブロン・ジェームズのスローインをギディーがスティールし、左ウイングからコービー・ホワイトが3ポイントシュートを放り込み、ブルズが残り6.1秒で逆転(116-115)に成功。

 レイカーズはタイムアウト後、リーブスがレイアップを決めて残り3.3秒に再びリードを奪うも、ギディーが最後のポゼッションでハーフコート手前から放ったショットがブザービーターとなってリングへ吸い込まれ、最終スコア119-117で終止符を打った。

 最終クォーター途中に13点差を追う劣勢を挽回して見事勝利したブルズでは、ホワイトが26得点9アシスト、ギディーが25得点14リバウンド11アシストのトリプルダブルに2スティール、ケビン・ハーターが21得点6リバウンド5アシストと3選手が20得点超え。

 さらにブーチェビッチが14得点8リバウンド2ブロック、マタス・ブゼリスが12得点7リバウンド、ウィリアムズが11得点5リバウンド4アシスト、ザック・コリンズが10得点3リバウンドで続いた。

 2月4日の3チーム間トレードでトップスコアラーのザック・ラビーンをサクラメント・キングスへ放出し、ハーターやコリンズらを獲得したブルズは、3月29日を終えてイースタン・カンファレンス9位の33勝40敗。

 それでも、このチームはオールスターブレイク後に11勝7敗と勝ち越していて、3月に限定すればリーグ7位の9勝4敗と調子を上げている。

 今シーズンからブルズでプレーするギディーはこう話す。

「僕らは先月からの6週間で、どこが相手であろうと倒せることを示してきた。自分たちのスタイルは、相手を疲れさせるんだと思う。僕らは走るから、相手に対して戻るようにプレッシャーをかけるんだ。特にベテランチームの多くは(すぐさま)戻らないし、トランジションのプレーを好まないんだ」

 中2日のブルズに対し、レイカーズは27日のインディアナ・ペイサーズ戦をレブロンの決勝ティップインで劇的勝利したものの、2連戦の2日目に痛恨の逆転負けを喫することに。

ブルズで主軸を務めるギディー(左)とホワイト(右)[写真]=Getty Images

 現在ブルズを引っ張っているのはホワイトとギディー。2週連続で週間最優秀選手に選ばれたホワイトは球宴後に平均26.2得点4.2リバウンド4.4アシスト1.1スティール、ギディーが同22.8得点10.5リバウンド9.2アシスト1.6スティールを残している。

 球宴後、リーグ2位のペース数(102.40/48分間におけるポゼッション数)を誇るブルズが、レギュラーシーズン残り9試合でどれだけ白星をつかむことができるか注目していきたい。

ジョシュ・ギディーの関連記事

NBAの関連記事

BASKETBALLKING VIDEO