2023.12.15

Bリーグの昨季決算を島田チェアマンが斬る「スポーツで採算性をとっていくことにチャレンジ」

『島田のマイク』第163回が配信
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 12月13日、Bリーグ・島田慎二チェアマンのポッドキャスト番組『島田のマイク』第163回が配信され、今回は2022-23シーズンの決算実績、及び2023-24シーズンの売り上げ見込みについて、島田チェアマンが評価、説明するという企画が行われた。

 はじめに、2022-23シーズンの決算実績の概要として、B1、B2総クラブの営業収入は過去最多の415億円であったことが島田チェアマンの口から報告された。その前の2021-22シーズンは300億円であり、比較すると38.3パーセント増という結果になった。

 その他、チケットやスポンサー収入も軒並み増大したことを説明し、「これは良いところ」と語った島田チェアマン。しかし、問題点も掲げている。「営業費用。収入に対し消費が440億円ということで、トータル25億円がマイナス。今回、赤字クラブがB1で11クラブ、B2で9クラブということで、ちょっと赤字クラブが多かったなと」。

 また、赤字クラブが増えた要因についても言及。「1つはチーム全体の人件費。スポンサー収入と人件費の伸び率がちょうど同じということで、スポンサー収入の部分がクラブの努力によるものなのか、厳しい状況で損失補填をしているということなのかは一歩突っ込んでみないとわからない」と分析している。

 来シーズンの売り上げ見込みについては、「各クラブから提示されたものを見ている限り472億円を見込んでいる。さらに大きくジャンプアップする予定です。かつて『2028年には、Bリーグと各クラブの総収入を合わせて500億円を目指します』と言っていましたが、かなり前倒しで2023-24シーズンに目標は達成させると思います」と、着実にBリーグが発展しているということを感じさせる言葉があった。

 また、これらの成長を支えている各クラブのスタッフについては、「苦労して各地を飛び回ってスポンサー営業をしたり、チケットを一枚一枚売っているクラブもたくさんある。これらの血の滲むような努力があっての数字なので感謝しています。また、先行投資による厳しい状況を補填しているオーナーの皆さんにも感謝しています」とコメントした。

「赤字が徐々に黒転し、しっかりスポーツで採算性をとっていくということはあまりグローバルトレンドではない。そこに私はチャレンジしたいと思っているので、引き続きクラブの努力とオーナーのお支えは頂きながらも、ちゃんと価値を見出していけるように頑張っていきたいと思います」と、力強い今後の目標を述べた島田チェアマンであった。 

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