2017.05.11

NBA経験者のオーウェンスとカズン、短期決戦に必要な勢いをもたらすのはどちらか

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

 B1同様に60試合のレギュラーシーズンで熱戦を展開したB2リーグ。その王者を決めるプレーオフは、B1昇格を目指す戦いでもある。準決勝の2カードは、勝者が自動的にB1へ昇格する。

 中地区を制した西宮ストークスは、首位を快走したFイーグルス名古屋が終盤に失速したのを尻目に、順調に白星を積み重ねて追い抜き、そのまま地区優勝まで突っ走った。竹野明倫の故障離脱がありながらも、崩れることなくレギュラーシーズンを乗りきった。bjリーグで優勝経験のあるドゥレイロン・バーンズと193センチのシューター、谷直樹の勝負強さは折り紙つきだ。

 対する東地区王者の群馬クレインサンダーズは、藤原隆充小淵雅ら日本人選手だけでなく、トーマス・ケネディやB2唯一の“トリプルダブル”達成者であるアブドゥーラ・クウソーなど、外国籍選手も経験豊富な選手をそろえているのが強み。後半戦は仁平拓海がスターターに定着し、若さも加わった。

 今季の対戦成績は1勝1敗の五分。群馬のマーカス・カズンと西宮のラリー・オーウェンスは、ともにNBA経験者ながら途中出場でゲームの流れを変える役割を担う。短期決戦に必要な勢いをチームにもたらすのはどちらか。

文=吉川哲彦

BASKETBALLKING VIDEO