2018.11.23

守備面を向上させたい横浜ビー・コルセアーズ、過去4戦全敗の琉球ゴールデンキングスから初白星を狙う

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

横浜ビー・コルセアーズvs琉球ゴールデンキングス(@横浜国際プール)
第1戦:11月23日18時5分、第2戦:11月24日14時5分

 ライジングゼファー福岡との1戦目に敗れた時点で、横浜ビー・コルセアーズの連敗は「7」まで伸びた。相手に20個ものターンオーバーを犯させながらも高確率でシュートを決められ、第4クォーターには一時6点をリードしたにも関わらずそこから後手に回り、14得点を挙げた中村太地の活躍も勝利には結びつかなかった。しかし、2戦目は第1クォーターで29-13と福岡を圧倒し、セーフティーリードを保ったまま勝利。ジャボン・マックレアが20得点15リバウンド5スティールと縦横無尽な働きを見せたほか、細谷将司も23得点を挙げた。第4クォーターの27失点やフリースローでの21失点など反省材料は少なくないが、49リバウンドや14スティールなど光明も多い。何より、連敗を止めたことが一番の薬だ。

 西地区首位の座を名古屋ダイヤモンドドルフィンズに譲った琉球ゴールデンキングスも、前節は1勝1敗で終えた。第7節で対戦したばかりのアルバルク東京との再戦、1戦目はともに50点台というロースコアの接戦。第3クォーターで8得点に封じられたのが響き、3点差で落とした。それでも2戦目は前日同様にA東京を抑えつつ、田代直希の強気なシュートで得点を伸ばした。地区首位に返り咲いたこと以上に、A東京との対戦を3勝1敗と勝ち越したことは後々大きな意味を持ってくるだろう。

 過去2シーズンの4試合ですべて横浜国際プールに琉球を迎え撃った横浜は、一度も白星をもぎ取っていないばかりか、過去2シーズンともに琉球戦の連敗をきっかけにヘッドコーチ交代が発生。横浜はまず、そのネガティブなイメージを払拭して臨まなければならない。その上で向上する必要があるのはやはりディフェンス。得点力は互角ながら失点数の大きな差が成績にそのまま表れているが、唯一スティールだけは横浜がリーグ1位と優勢。スティールからのイージーバスケットで琉球のペースを乱すことができれば面白い展開になりそうだ。

文=吉川哲彦

■ロースター
・横浜(ヘッドコーチ:トーマス・ウィスマン)
細谷将司
川村卓也
高島一貴
湊谷安玲久司朱
中村太地
橋本尚明
アマンゼ・エゲケゼ
ハンター・コート
ジャボン・マックレア
田渡凌
竹田謙
エドワード・モリス
プリンス・イベ
小原翼

・琉球(ヘッドコーチ:佐々宜央)
石崎巧
橋本竜馬
並里成
金城茂之
須田侑太郎
ジェフ・エアーズ
岸本隆一
寒竹隼人
田代直希
アイラ・ブラウン
ジョシュ・スコット
古川孝敏

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