2018.11.23

中地区首位をホームに迎えるライジングゼファー福岡、山下泰弘ら地元出身選手の奮起に期待

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

ライジングゼファー福岡vs新潟アルビレックスBB(@久留米アリーナ)
第1戦:11月23日18時5分、第2戦:11月24日14時5分

 地区最下位同士の激突となった横浜ビー・コルセアーズ戦は、先勝しながらも2戦目を落として痛み分けとなったライジングゼファー福岡。西地区最下位は変わらず、今節は一転して中地区首位の新潟アルビレックスBBをホームに迎え撃つ。城宝匡史遥天翼にとっては、昨季在籍した古巣との初対戦だ。

 横浜に勝利した1戦目は緊迫した試合展開。第4クォーターで一時6点差をつけられたところから、この試合で36得点を記録したデクスター・ピットマンの活躍でひっくり返した。翻って2戦目は序盤から横浜に圧され、第3クォーターを終えた時点で24点ビハインド。最後の10分で27得点を挙げたが、反撃があまりにも遅すぎた。1勝1敗で乗りきったとはいえ、課題であるターンオーバーの多さは2戦ともクリアできていない。

 6連勝中だった新潟も、前節は2戦目に敗れて連勝がストップ。1戦目は上江田勇樹の16得点と森井健太の10アシストが効き、ディフェンスでも秋田ノーザンハピネッツを58得点に封じたが、2戦目は相手の外国籍選手に対して受け身に回り、特に第1クォーターで29失点を喫したのが痛かった。ここまでディフェンスに成長の跡が見られてきた分、2戦とも60点台に終わったオフェンスよりもディフェンスで崩れる時間帯が長かった点を修正する必要があるだろう。

 福岡は、ボブ・ナッシュヘッドコーチの下でプレー経験がある城宝とピットマンは結果を残しているが、その他の選手は出場時間が安定せず、持ち味を発揮できていない。ここまでの17試合のうち5試合しかなかったホームゲームがこれから増えてくる中、奮起を期待したいのはやはり山下泰弘小林大祐石谷聡といった地元出身選手。チームがB3から最短で昇格してきた中で軸を担った彼らの活躍こそが、ホームの熱を上げるとともにチームの士気を高める最大の要素。新潟に1つでも土をつけるためには、経験豊富な3人の力が欠かせない。

文=吉川哲彦

■ロースター
・福岡(ヘッドコーチ:ボブ・ナッシュ)
遥天翼
山下泰弘
小林大祐
薦田拓也
波多野和也
エリック・ジェイコブセン
津山尚大
青木ブレイク
ベンジャミン・ローソン
石谷聡
城宝匡史
加納誠也
デクスター・ピットマン

・新潟(ヘッドコーチ:庄司和広)
山口祐希
柏木真介
五十嵐圭
鵜澤潤
石井峻平
渡辺竜之佑
森井健太
上江田勇樹
池田雄一
ラモント・ハミルトン
ダバンテ・ガードナー

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