2019.01.23

オフェンス好調の三遠ネオフェニックス、田渡修人をはじめ日本人選手が奮起できるか

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

三遠ネオフェニックスvsシーホース三河(@豊橋市総合体育館)
1月23日19時5分

 ホームに横浜ビー・コルセアーズを迎え撃った前節の三遠ネオフェニックスは、第3クォーターまでに得た10点のリードを第4クォーターに失ったが、延長だけで12得点を荒稼ぎしたウィリアム・マクドナルドの活躍で辛くも勝利。延長とはいえ53本ものリバウンドを確保し、中でもリーグで5番目に少ないオフェンスリバウンドを18本も奪ったことが大きかった。この勝利で年明けは3連勝となり、“借金”も「6」まで減らした。中地区の順位ですぐ上に位置するシーホース三河とは3勝差。直接対決で破り、その背中をとらえることができるか。

 その三河は地区首位の新潟アルビレックスBBと第3クォーターまでは接戦を演じたが、第4クォーターは最初と最後に得点を挙げたのみで、その間に23点を連取されるまさかの失速。好調の西川貴之は20得点と気を吐き、岡田侑大も9得点とポテンシャルの片鱗を見せたが、ケネディ・ミークスがほぼフル出場にもかかわらず8得点と誤算だった。桜木ジェイアールはわずか6分31秒しか出場せず、前々節2戦目に続く今季3度目の無得点に終わっている。

 今季の三遠がここまでホームで4勝11敗と負け越しているのに対し、三河もアウェーは3勝12敗と苦手にしている。シーズンの半分を過ぎてようやく今季初対決となる“三河ダービー”は、どちらにとってもジンクスを打破するきっかけにしたい顔合わせだ。その中で、現在3連勝中の三遠はその間の得点が1試合平均87点。2試合続けて60点台とオフェンス面が停滞している三河に対してはアドバンテージがある状況と言っていい。ただ、前節は97得点のうち63点を外国籍選手が占め、残る34点中13点がセンターの太田敦也によるもの。日本人のガード、フォワード陣の得点の割合を増やし、三河のディフェンスを効果的に崩したいところだ。3連勝中も3ポイントは低調であり、2ケタ得点から6試合遠ざかっている田渡修人には特に奮起を促したい。

文=吉川哲彦

■ロースター
・三遠(ヘッドコーチ:藤田弘輝)
ジョシュ・チルドレス
寺園脩斗
川嶋勇人
長谷川智伸
渡邊翔太
太田敦也
岡田慎吾
ダシルバヒサシ
鈴木達也
菅野翔太
ウィリアム・マクドナルド
田渡修人

・三河(ヘッドコーチ:鈴木貴美一)
ジェームズ・サザランド
ケネディ・ミークス
狩俣昌也
アイザック・バッツ
村上直
森川正明
西川貴之
金丸晃輔
松井啓十郎
加藤寿一
岡田侑大
桜木ジェイアール
生原秀将
熊谷航

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