2019.01.29

守り合いが予想される一戦、ウィングプレーヤーの働きがカギ

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

秋田ノーザンハピネッツvs栃木ブレックス(@CNAアリーナ★あきた)
1月30日19時5分

 秋田ノーザンハピネッツにとっては一昨季の残留プレーオフのリベンジを期す戦いだった横浜ビー・コルセアーズ戦。その1戦目は一昨季の無念を晴らす劇的な勝利だった。クロスゲームで進んだ前半から、第3クォーターには一時12点差をつけながら逆転されるなどもつれにもつれ、同点で迎えた残り3秒からのオフェンスでカディーム・コールビーのプットバックダンクがブザービーターとなって決着。コールビーは12得点に加えて8ブロックも記録し、攻守にインパクトのある仕事を果たした。2戦目は試合中盤の決定力不足が響いて6点差で落としたが、1戦目の勝利は秋田にとっては大きな意味を持つだろう。

 今節秋田が相対するのは、今季の過去2度の対戦も平日開催だった栃木ブレックスだ。前々節から中1日というハードな日程で川崎ブレイブサンダース戦に臨み、秋田同様に1戦目は白熱したクロスゲームを展開。1点ビハインドの残り2秒にジェフ・ギブスがレイアップをねじこみ、紙一重の激戦を制した。続く2戦目はわずか57失点というディフェンスの勝利。特に第1クォーターは自らも11得点止まりながら5失点と圧巻のディフェンスを披露した。シーズン中盤からシュート力が飛躍的にアップしている遠藤祐亮は1戦目で18得点、2戦目で20得点をマーク。完全に計算できる得点源となっている。

 試合を重ねるごとにディフェンスの完成度が高まっている秋田と、40分間集中して強度の高いディフェンスを披露する栃木。守り合いとなることは想像に難くない。互いに相手のディフェンスを突破できる選手、特にドライブと外角シュートを織り交ぜてディフェンスを崩せるウィングプレーヤーの働きがカギになるだろう。栃木でその役割を担うのはやはり遠藤と、その勝負強さを買われて早くも重要な場面でコートに送りだされている比江島慎。そして秋田では、前節で2戦とも2ケタ得点を挙げた成長株の保岡龍斗が面白い存在だ。

文=吉川哲彦

■ロースター
・秋田(ヘッドコーチ:ジョゼップ・クラロス・カナルス)
野本建吾
下山大地
白濱僚祐
成田正弘
下山貴裕
中山拓哉
ドワイト・コールビー
保岡龍斗
小野寺祥太
ジャスティン・キーナン
カディーム・コールビー
谷口大智
長谷川暢

・栃木(ヘッドコーチ:安齋竜三)
田臥勇太
ジェフ・ギブス
比江島慎
遠藤祐亮
竹内公輔
田原隆徳
アンドリュー・ネイミック
渡邉裕規
鵤誠司
橋本晃佑
ライアン・ロシター
栗原貴宏
山崎稜
喜多川修平

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