2019.02.01

今節最注目の首位攻防戦、栃木ブレックスは千葉ジェッツから2勝を奪えるか

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

■栃木ブレックスvs千葉ジェッツ(@ブレックスアリーナ宇都宮)
第1戦:2月2日15時5分、第2戦:2月3日15時5分

 東地区2位の栃木ブレックスが同1位の千葉ジェッツを迎え撃つ戦いは、言うまでもなく今節の最注目カードだ。第19節の対戦では千葉に軍配が上がり、現在星2つの差。栃木が地区首位の座を取り戻すには連勝しかない。

 しかし、その首位攻防戦に向けて勢いをつけるという意味では、前節の秋田ノーザンハピネッツ戦は苦しい試合だった。6点リードで迎えた第4クォーターはその差を最大14点まで広げたが、秋田の反撃に圧され気味になり、最後は4点差での逃げきり。試合運びという点では若干の不安を残した。個人ではライアン・ロシターがあと2アシストで“トリプルダブル”の活躍を見せたほか、第18節以来の出場となったアンドリュー・ネイミックも10得点9リバウンドと奮闘。移籍後初めてスターター起用された比江島慎は、今季最長の29分59秒出場で11得点をマークしている。

 一方の千葉はサンロッカーズ渋谷に完勝。第1クォーターで29得点の猛攻を見せると、その後も手を緩めず106得点を挙げ、35点差をつけた。一昨季に残した13連勝のチーム記録に並び、第94回天皇杯ファイナルラウンドも含めると16連勝中。今節はリーグ戦でのチーム記録更新がかかった戦いとなる。

 前回の対戦で、栃木は5得点に終わったロシターの不調が痛かったが、代わって橋本晃佑が11分15秒の出場で11得点と効率良く得点を稼いでいる。3ポイントの確率が向上した今季は3番ポジションでの起用が多く、橋本が出場する時間帯は高さで千葉に対抗し得る。速攻の先頭を走るなど得点に絡む機会が増えてきている竹内公輔と併せ、2メートル超の日本人選手2人の同時起用は千葉相手に機能するか。

 対する千葉のキーマンは小野龍猛。前節はチームが100点ゲームを演じる中で無得点に終わり、最近5試合のうち3試合が無得点。リーグ制覇に向けて小野の完全復活は不可欠。チームにとって重要な栃木戦で存在感をアピールしたい。

文=吉川哲彦

■ロースター
・栃木(ヘッドコーチ:安齋竜三)
田臥勇太
ジェフ・ギブス
比江島慎
遠藤祐亮
竹内公輔
田原隆徳
アンドリュー・ネイミック
渡邉裕規
鵤誠司
橋本晃佑
ライアン・ロシター
栗原貴宏
山崎稜
喜多川修平

・千葉(ヘッドコーチ:大野篤史)
ジョシュ・ダンカン
富樫勇樹
マイケル・パーカー
田口成浩
トレイ・ジョーンズ
大宮宏正
アキ・チェンバース
西村文男
藤永佳昭
ギャビン・エドワーズ
石井講祐
原修太
小野龍猛

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