2019.03.08

難敵を迎え撃つサンロッカーズ渋谷、勝利へは前節不発に終わったベンドラメ礼生の活躍が不可欠

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

サンロッカーズ渋谷vs新潟アルビレックスBB(@青山学院記念館)
第1戦:3月8日19時5分、第2戦:3月9日15時5分

 3週間ぶりの試合となった前節は川崎ブレイブサンダースと対戦したサンロッカーズ渋谷。1戦目は第4クォーターに一時9点差をつけられたところからライアン・ケリーの連続得点で残り41秒に逆転するが、その後追いつかれて延長に突入。高確率でシュートを決められて9点差で落とすと、2戦目は第2クォーターの9得点が響いてやはり9点差での敗戦となった。ケリーとロバート・サクレは1戦目で2人合わせて48得点39リバウンド2戦目も同じく49得点24リバウンドと猛威を振るったが、ベンドラメ礼生が2戦とも3得点止まりだったのが痛かった。

 一方、新潟アルビレックスBB名古屋ダイヤモンドドルフィンズを相手に連勝を収めた。1戦目は第2クォーターにオフェンスが停滞したものの、後半はダバンテ・ガードナーの活躍で13点差の勝利。2戦目も第2クォーターに7得点しか奪えなかったが、第4クォーターを11失点でしのぎ、延長ではガードナーを中心にチャンスを活かしきって20点を積み重ねた。ガードナーは1戦目で今季41試合目にして初めて40得点をクリアし、2戦目も37得点。さらに2戦とも15リバウンドをマークするなど中断期間明けにしっかりとフル回転した。

 過去2シーズンの対戦は8勝2敗と大きくリードしているSR渋谷も、今季の戦いぶりを比較すると分が悪いのは明らか。今季はまだホームでの同一カード連敗が1度もなく、15勝6敗という成績はポジティブなデータだが、同じ東地区の上位との対戦がまだ少ない中での数字であることを考えると、ホームに迎える相手としては今節の新潟がここまでで最も難しい相手と言える。外国籍選手が前節のようにゴール下で暴れることができるか、ベンドラメが得点力を発揮できるかという点は勝利の最低条件。加えて、新潟がほとんど打たないペリメーターシュートの精度を上げ、1試合平均で約6点開いている得点力の差を埋めたいところだ。

文=吉川哲彦

■ロースター
・SR渋谷(ヘッドコーチ:伊佐勉)
満原優樹
秋葉真司
清水太志郎
ファイサンバ
ロバート・サクレ
伊藤駿
ベンドラメ礼生
マーカリ・サンダース・フリソン
杉浦佑成
長谷川智也
広瀬健太
山内盛久
ライアン・ケリー
盛實海翔

・新潟(ヘッドコーチ:庄司和広)
山口祐希
柏木真介
五十嵐圭
髙橋浩平
鵜澤潤
石井峻平
渡辺竜之佑
森井健太
上江田勇樹
池田雄一
ラモント・ハミルトン
ダバンテ・ガードナー
アマンゼ・エゲケゼ

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