2019.03.08

3連勝中の琉球ゴールデンキングス、富山グラウジーズ相手には不用意なファウルに注意

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

琉球ゴールデンキングスvs富山グラウジーズ(@沖縄市体育館)
第1戦:3月9日13時5分、第2戦:3月10日14時5分

 2週連続のバイウィークが明けた前節、琉球ゴールデンキングスはホームで連勝して良い再スタートを切った。西地区2位の京都ハンナリーズが3勝差に迫った予断を許さない状況だが、バイウィーク前から続く3節連続のホームゲームとなる今節は改めて地区首位の足場を固めるチャンスだ。

 レバンガ北海道を迎えた前節は、橋本竜馬並里成がコンディション不良で欠場したにもかかわらず、2戦とも相手を50点台に抑える快勝だった。オフェンス面でも2戦を通じて3ポイントが効果的に決まり、1戦目ではジェフ・エアーズ須田侑太郎、2戦目では岸本隆一ケビン・ジョーンズが長距離砲の威力を知らしめた。中でも須田は前々節2戦目で今季初の2ケタ得点をマークした勢いを持続し、1戦目は11得点。2戦目は5得点のみながら4リバウンド6アシストと、終盤戦に向けて調子を上げてきている。

 その琉球と相まみえるのは富山グラウジーズ。前節はアルバルク東京と戦い、1戦目は8点リードで前半を折り返しながら第4クォーターに11得点しか奪えず逆転負け。2戦目も第3クォーターにやはり11得点とオフェンスが沈んだのが響いた。この連敗でまたもや勝率5割に逆戻りとなったが、今季すでに3度あった“借金生活”転落の危機はすべて回避してきた。今季は同一カードを連勝と連敗のいずれかで終わることが多く、1戦目を落とした7節のうち2戦目を取り返すことができたのは2度のみ。逆に1戦目を取ったケースは9度あるが、その2戦目は7勝2敗。今節の1戦目は特に重要だ。

 前節はディフェンスで本来の力を取り戻した感もある琉球だが、その真価が測られるのは得点力の高い富山を迎える今節。ややファウルの多い琉球としては、1試合平均で15点以上をフリースローで稼いでいる富山をいかにファウルを犯さずに抑えることができるか。須田がオフェンスだけでなくディフェンスでもその真骨頂を見せる必要があるだろう。

文=吉川哲彦

■ロースター
・琉球(ヘッドコーチ:佐々宜央)
石崎巧
橋本竜馬
並里成
金城茂之
ナナーダニエル弾
須田侑太郎
ジェフ・エアーズ
岸本隆一
寒竹隼人
田代直希
アイラ・ブラウン
ジョシュ・スコット(インジュアリーリスト)
古川孝敏
ケビン・ジョーンズ
スコット・モリソン

・富山(ヘッドコーチ:ドナルド・ベック)
レオ・ライオンズ
アラン・ハーンドン
船生誠也
阿部友和
山田大治
水戸健史
宇都直輝
比留木謙司
大塚裕土
葛原大智
青野文彦
ジョシュア・スミス
前田悟
松山駿

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