2019.03.01

リフレッシュしたカークとインサイドでのパワープレーが武器のスミスのマッチアップに注目

バスケットボールキング編集部。これまで主に中学、高校、女子日本代表をカバーしてきた。また、どういうわけかあまり人が行かない土地での取材も多く、氷点下10度を下回るモンゴルを経験。Twitterのアカウントは @m_irie3

アルバルク東京vs富山グラウジーズ(@アリーナ立川立飛)
第1戦:3月2日15時5分、第2戦:3月3日15時5分

 男子代表戦によるブレイクが終了して、Bリーグはレギュラーシーズン残り20試合で激しいデッドヒートが繰り広げられる。ここからの戦いが当然のことながらチャンピオンシップ(以下CS)争いに直結するわけだ。

 悲願のワールドカップ出場の原動力となった竹内譲次田中大貴馬場雄大を擁するアルバルク東京は現在28勝12敗と東地区の3位に位置する。1位の千葉ジェッツが33勝7敗、2位の栃木ブレックスが32勝8敗と僅差の争いをしているのに対し、A東京は2位の栃木と4差とやや水をあけられている状況ではあるが、まだまだ諦める場合ではない。

 レギュラーシーズンのラストスパートには代表組3名の活躍は不可欠だが、国内に残っていたメンバーはこの期間にたっぷりと練習を積んできた模様だ。元々ハードなトレーニングで知られているA東京。試合がない間にコンディションを整えただけでなく、終盤戦での戦い方を再確認したに違いない。それを踏まえ、今節はアレックス・カークに注目したい。得点、リバウンドでクラブトップの数字を残しているカークは、40試合中39試合に先発出場と、ブレイク前にはやや疲れが見られていたのも事実。その大黒柱がリフレッシュして戻ってくるだけに、大暴れすること必至だろう。

 対する富山は21勝19敗と中地区の4位に位置し、ワイルドカードでも4位とここからは勝ち星をどんどん増やしていく必要がある。つまりはCS進出には負けは許されない状況だ。チームの核となるのはオールラウンダーのレオ・ライオンズとゴール下でのパワープレーが魅力のジョシュア・スミスだろう。それをコントロールする宇都直輝阿部友和のポイントガード2枚看板。昨シーズンは宇都への負担が大きかったが、千葉から移籍した阿部の働きもあり、宇都の平均出場時間が約26分に対し、阿部は約20分と、ほぼ出場時間もシェアできている。

 この両チームの対戦は今シーズン初めて。新潟アルビレックスBBを筆頭に大型インサイドを擁するチームを苦手としているA東京がどのように戦うかに注目が集まる。A東京のカーク、富山のスミスのマッチアップが勝敗を左右することになるだろう。

文=入江美紀雄

■ロースター
・A東京(ヘッドコーチ:ルカ・パヴィチェヴィッチ)
小島元基
齋藤拓実
安藤誓哉
馬場雄大
正中岳城
ザック・バランスキー
菊地祥平
竹内譲次
田中大貴
ジャワッド・ウィリアムズ
ミルコ・ビエリツァ
アレックス・カーク
シェーファーアヴィ幸樹

・富山(ヘッドコーチ:ドナルド・ベック)
レオ・ライオンズ
アラン・ハーンドン
船生誠也
阿部友和
山田大治
水戸健史
宇都直輝
比留木謙司
大塚裕土
葛原大智
青野文彦
ジョシュア・スミス
前田悟
松山駿

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