2019.03.02

2月は1勝止まりの三遠ネオフェニックス、巻き返しへのキーマンはビッグマン太田敦也

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

三遠ネオフェニックスvs栃木ブレックス(@浜松アリーナ)
第1戦:3月2日17時5分、第2戦:3月3日14時5分

 6勝1敗の高勝率を残した1月から一転、2月は1勝3敗にとどまり、三遠ネオフェニックスは現在17勝23敗と“借金”を6つ抱えた状態。勝率5割をクリアするには残り20試合で13勝しなければならず、今節の相手が強敵の栃木ブレックスといえども、1つでも白星を積みあげておきたいところだ。

 前々節にトッケイセキュリティ平塚総合体育館で横浜ビー・コルセアーズと戦った三遠は、前節も同じ体育館で川崎ブレイブサンダースと対戦。1戦目は残り1分20秒で2点リードを得ながら、その後2つのターンオーバーと4本のフリースローミスを犯し、残り9秒で逆転3ポイントを許す悔しい負け方だった。そのショックを引きずったのか、2戦目も終盤まで競り合ったものの最後まで逆転できず連敗。その中で、1月からようやく本領を発揮し始めた川嶋勇人の好調が続いていることと、田渡修人が久しぶりに2戦連続2ケタ得点を挙げたのは好材料だ。

 対する栃木はサンロッカーズ渋谷に盤石の連勝。1戦目は今季最多の22得点を挙げた渡邉裕規の4本を筆頭に計14本の3ポイントが炸裂。ジェフ・ギブスライアン・ロシターは得点だけでなく計15アシストとチームの好機をお膳立てする役割も果たした。2戦目もオフェンスバランスが良く、連日の90点台。リーグ戦再開を前に喜多川修平がインジュアリーリストから抹消され、やはり長く欠場している田臥勇太とともに戦列復帰の気配も漂わせている。

 三遠は次節にもアルバルク東京戦が控えており、リーグ戦再開の最初の4試合が正念場。そのキーマンは、中断期間中に日本のワールドカップ出場決定に大きく貢献した太田敦也だ。相手にはいずれも代表のチームメート、それもマッチアップの可能性もあるビッグマンが在籍。太田が彼らをしのぐ活躍を見せなければ勝利はおぼつかない。代表戦の勢いを持続し、新加入のセドリック・シモンズとともにインサイドを支配できるか。

文=吉川哲彦

■ロースター
・三遠(ヘッドコーチ:藤田弘輝)
ジョシュ・チルドレス
寺園脩斗
川嶋勇人
長谷川智伸
渡邊翔太
太田敦也
岡田慎吾
ダシルバヒサシ
鈴木達也
菅野翔太
セドリック・シモンズ
ウィリアム・マクドナルド
田渡修人
近藤崚太

・栃木(ヘッドコーチ:安齋竜三)
田臥勇太
ジェフ・ギブス
比江島慎
遠藤祐亮
竹内公輔
アンドリュー・ネイミック
渡邉裕規
鵤誠司
橋本晃佑
ライアン・ロシター
栗原貴宏
山崎稜
喜多川修平

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