2025.08.01

濱田ななの「全員で戦えた」…桜花学園が2年ぶりの頂上決戦へ

濱田(左)、山田、竹内のガードトリオで喜びを爆発 [写真]=小沼克年
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 7月31日、高校バスケ夏の日本一を決める「令和7年度全国高等学校総合体育大会 バスケットボール競技大会(インターハイ)」女子準決勝がジップアリーナ岡山で行われ、桜花学園高校(愛知県)が精華女子高校(福岡県)に73-68で勝利。2年ぶりの決勝進出を果たした。25回もの優勝回数を誇る桜花学園が1986年に初めて夏の頂点に立ったのが岡山。女王復活を目指し、頂上決戦に挑む。

 試合後、キャプテンの濱田ななのがメディア対応に応じ、激闘を振り返った。濱田はこの大事な一戦でチームハイの20得点(3ポイント4本成功)をマークし、第4クォーターには勝負を決定づけるシュートも沈めた。

勝負強いシュートを決めた濱田 [写真]=小沼克年

「今日は勝たないと明日にいけないので、もうめちゃくちゃうれしい気持ちでいっぱいです」

 相手は高さを誇る精華女子。桜花学園は試合前からインサイドケアを徹底するプランを立てていたが、前半はリードを許す展開となった。それでも後半は全員でリバウンドをもぎ取り、流れを引き寄せたという。

「相手は高さがあるチームなので、そこはみんなでケアしながらやろうって言ってたんですけど、前半は結構やられてしまったんです。でも最後はみんなでカバーし合いながら、リバウンドも取りきれて、自分たちの流れにできたかなと思います」

 大きな戦術変更はなかったが、ボールマンへのプレッシャー強化と、留学生以外の選手への圧力を高める方針を徹底。自身はアウトサイドで全力を尽くしたと語る。

 ハーフタイムやタイムアウトでは、戦術面だけでなく「負けていても勝っていても、しっかり攻め気でいこう」という声が飛び交った。第4クォーターの逆転劇と、自らのドライブからのシュートは大きな手応えを与えたが、濱田は冷静だった。

「うれしかったですけど、まだ終わったわけじゃなかったので」

 このチームは2年生と3年生がほぼ同数出場。キャプテンとしてまとめる上で心がけているのは、経験の少ない2年生への声かけだ。

「2年生は不安もあると思うので多めに声をかけています。でも2年生も積極的に話してくれて、コートで表現しようとしてくれる。まとめるのは大変というより、支えられながらやっている感じです」

 濱田にとって2年前の決勝の舞台は特別だ。当時はベンチ入りしておらず、応援席から先輩たちの姿を見ていた。

「すごく輝いていてかっこよかった。絶対あの舞台に立ちたいと思って昨日戦っていました」

 決勝の相手は日本航空高校北海道。初対戦となるが、「最初から自分たちの強みを出して、40分間やり切りたい」と力を込める。

 個人としては「今日のように空いたらシュートを狙い、プレーだけでなく声でもチームを引っ張る」と宣言。全員が走り、全員で得点を奪う桜花学園のスタイルで、再び頂点を狙う。

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