「地元の子どもたちに夢を見せられる場所をつくりたい――」SHINSHU SAKU REGION.EXE【2025シーズン総括 vol.1】

3x3.EXE

リーグ・協会

　3人制バスケットボールのグローバルプロリーグ「3x3.EXE PREMIER」は、9/27-28に大阪の「グラングリーン大阪ロートハートスクエアうめきた」で行われたPLAYOFFSで今シーズンの幕を閉じた。

　日本、ニュージーランド、タイ、オーストラリア、ベトナムの5ヵ国99チームが参戦した2025シーズン。日本は男子36チーム、女子9チームにて、4～9月のレギュラーシーズンを戦った。2025シーズンが終わった今、チームは何を思うのか。今季の振り返りと来季への期待を紹介していきたい。

　第1弾は、長野県佐久市を拠点とする「SHINSHU SAKU REGION.EXE（シンシュウサクリージョンエグゼ）」。

SHINSHU SAKU REGION.EXEにとっての2025シーズン

Q. 改めて、チームのプロフィールについて教えてください。立ち上げの経緯、PREMIER参入意図、実現したいこと…etc

A.「地元の子どもたちに夢を見せられる場所をつくりたい――」
そんな想いから立ち上げたのがSHINSHU SAKU REGION.EXEです。

長野県の佐久地域には5人制でも3x3でもプロチームが存在せず、若い世代が本気で挑戦できる環境がありませんでした。私たちがチームを創り環境を整えることが、地域の未来をつくる第一歩になると感じたことが、創設から今も強く想い続けていることです。
また、バスケットボールを通して地域に活力を生み出し、スポーツを軸に人と人がつながる場所をつくることを目指しています。また、国内トップリーグである「3x3.EXE PREMIER」参戦の理由も、地域発のチームでも全国の舞台で本気で戦えることを証明したかったからです。

Q. 2025シーズンは、チームにとってどんなシーズンでしたか。

A. 女子はチーム数もROUND数も増えたことで競技レベルが上がり、勝つことが難しいシーズンでした。チームの運営をはじめ、メンバーの入れ替えや新規加入も増え、チームの所属人数も多くなってきました。その中で「4名」までしか当該ROUNDにロスター登録ができない3x3において、誰を出場させるかを決めるのも難しかったです。
「「3x3.EXE PREMIER」の舞台に立ちたいけど立てない」。結果的にそういった選手もできてしまったため、モチベーション管理なども難しいシーズンでした。

Q. 競技と地域活動。それそれの課題に対して、どのようなアプローチをしたのでしょうか。

A. 前提として、前年度より良い成績を残すこと(2024：4勝8敗／2025：7勝11敗)を目標に3x3に励んできました。日々の練習から強度高く実行し、昨年以上に勝つことができたのは非常に嬉しかったです。
また地域密着型プロスポーツチームですので、地域の方々との交流でお米作りやお神輿、子どもたち向けの3x3の大会などを行い、競技・チームの普及、地域盛り上げをしてきました。そういった地域活動を通して、選手に対しては競技以外の側面でチームに所属している意義を感じてもらえるように活動してきました。

チームオーナー兼選手の神矢美月（文化学園長野高→長野大卒）

昨シーズン、女子の新人王を受賞した池田美織（私立藤蔭高→環太平洋大卒）

2026年以降に実現していきたい未来

Q. 今後の目標についても教えていただけますか。

A. 我々としては、トップリーグの「3x3.EXE PREMIER」に所属して、若い世代に対して本気で挑戦できる場所があること、整った環境があることを伝え証明できるように尽力しつつ、競技側面以外でも、佐久市を中心とした地域イベントには積極的に参加していきたい。
地元での存在感ってすごく大事だと思っていますので、ホームゲームを開催するなどさまざまなチャレンジをしていきたいと考えています。

Q. 最後に、チームのPRをお願いします。

A. SHINSHU SAKU REGION.EXEは長野県佐久市を拠点に活動する地域密着型の3x3プロバスケットボールチームです。「佐久から世界へ」をスローガンに、地域に根ざしたチームづくりと、全国・世界の舞台への挑戦を両立しています。地元の子どもたちに夢と希望を与え、挑戦する姿を見せることで、スポーツを通じた地域活性化を目指しています。

チームとしては、スピードと連携を武器にしたアグレッシブなプレースタイルが持ち味。勝ち負けだけでなく、コート内外で“地域の誇り”となる存在を目指し、3x3バスケットボールの魅力と可能性を佐久から全国へ発信していきます。