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ZOOS(ズーズ)合同会社は、世界最高峰の「FIBA 3x3 Women’s Series」へ参戦することを発表した。
ZOOS合同会社は、3人制バスケットボール選手の桂葵を発起人および代表として2022年4月1日付で設立された。「女性を取り巻くスポーツの環境をリデザイン」していくことを目標に掲げ、プロジェクトの第1弾として「3x3Düsseldorf」とパートナーシップを締結。ZOOSを運営母体とした日独混合の3x3クラブ「Düsseldorf ZOOS」として世界最高峰の3x3プロサーキット「FIBA 3x3 Women’s Series」へ参戦することとなった。
「FIBA 3x3 Women’s Series」は、FIBA主催3x3ウィメンズカテゴリーにおける世界最高峰のプロサーキット。2022シーズンは、5月28日にイスラエルにて開幕し、世界各地で約10大会が開催される予定だ。ツアーの成績上位者には、9月17・18日にコンスタンツァ・ルーマニアにて開催されるツアーファイナルの出場権が与えられ、今シーズンの3x3女子世界一が決まる。「Düsseldorf ZOOS」の初陣は、7月29・30日に開催されるプラハ大会となる。
2019年に開幕した「FIBA 3x3 Women’s Series」は、2021シーズンまではナショナルチームの対抗戦とされており、各国協会の招集に基づき選手が派遣されていた。3x3選手としての活動が代表チームのみに限定されるケースが多く(メインは5人制クラブ所属など)、世界的に見ても女子3x3プロ選手は少数であった。
2022シーズンよりFIBA 3x3 Women’s Seriesのレギュレーションがアップデートされ、従来のナショナルチームの参戦をベースに、少数のクラブチームにも門戸が開かれた。「Düsseldorf ZOOS」など新たな参戦枠は、Commercial teamと称され、商業利用を可能とすることで女子3x3のプロ化を促進するFIBAの意向だ。今シーズンが女子3x3のプロ化元年と位置付けられる。
今後は、女子バスケ起点のコミュニティを強みに様々な企画・事業を展開予定。ZOOSのブランドメッセージを届けるようなプロダクト作りや、ライフスタイルとしてのカジュアルなガールズバスケコミュニティの運営、女子バスケ選手のプロデュース・マネジメントなどを展開する方針だ。
同社の代表である桂は、ZOOS立ち上げの背景について以下のように語っている。
「発起人の桂葵です。大学卒業時に引退宣言をしましたが、約8年の歳月を経て、本格的にバスケ界にカムバックいたします。22歳の私は、バスケットボール界で選手として出会える人に出会い尽くしたと思い、新たな出会いを求めてビジネスの道へ進みました。けれども、 数年間のブランクを経て、世界中にはまだまだ知らないバスケットボールの世界が拡がっていることを知り、衝撃を受け、気づけば改めてバスケットボールに夢中な日々です。
5on5、3x3、ストリート、部活、スクール、クラブチームに、ガールズバスケコミュニティ。日本一を目指す、世界に挑む、健康のため、同居するカルチャーが好き、勝敗に拘らない仲間と楽しみたい。多様な価値観・ライフステージの中でその人らしく楽しめるバスケットボールの形がきっとあるはず。ワクワクする選択肢を提示していきます。また、当事者として、今後変わりゆく可能性のある自身の人生をリアルに想像した30歳女性の決断でもあります。ジェンダーを越えて多様なライフスタイルが謳われる現代において、ZOOSを起点にあなたの人生を応援できたら。女性のエンパワーメントを通じて、社会やコミュニティに健康と豊かさを提供したい、そんな想いです」
■桂葵(ZOOS合同会社 代表)
小学校の3年間をドイツのハンブルクで過ごす。帰国後に始めたバスケットボールで、学生時代は5人制の年代別日本代表として活躍(アジア2位、世界7位など)。桜花学園高校卒業後、早稲田大学社会科学部へ進学した。大学4年時にインカレ優勝・MVP獲得を最後に競技を引退。バスケット界を離れ、新卒で三菱商事株式会社へ入社する。人生の転機は、25歳。ストリートバスケシーンに惹かれたことをきっかけに3年のブランクを経て3x3で競技復帰し、商社マンとの二足の草鞋で活動しながら2021シーズンには3x3プレミアリーグ優勝、MVPを獲得した。2022年には3x3W杯日本代表候補となり、2022年2月、新卒時より約7年間勤めた三菱商事を退職し、同年4月に3x3クラブ「Düsseldorf ZOOS」を設立。女子3x3界初となる選手兼オーナーとしてFIBA主催世界最高峰のプロサーキットへ参戦する。