2021.02.26

矛の富山グラウジーズが盾の琉球ゴールデンキングスと対戦。ポイントは富山のディフェンスか

1986年生まれ。バスケットボールのライターとして3x3が得意領域。国内外のトレンドを追い、競技の歴史を紡いでいます。5人制もbjリーグ時代から、Bリーグに至るまでカバー。また毎年の楽しみは代々木のALLDAYに行くこと。

富山グラウジーズvs 琉球ゴールデンキングス(@富山市総合体育館)
第1戦:2月27日18時5分 第2戦:2月28日13時5分

 リーグ1位の攻撃力(平均89.2得点)を持つ富山グラウジーズと、リーグ2位の堅守(平均73.4失点)を誇る琉球ゴールデンキングスが激突。B1屈指の矛盾対決であるが、攻防のポイントは“盾”、ディフェンスになるだろう。

 富山は前節、大阪エヴェッサに2連敗を喫し、東地区5位へ順位を落とした。第1戦は100点を越える撃ち合いの末に敗れ、第2戦も88失点と防御に課題を残す。それでもディフェンスに変化をつけて点差を詰める場面も見られ、リバウンドランキング3位のリチャード・ソロモンが球際で競り勝ち、機動力の高さをいかしたスティールから反撃に転じるなど好プレーを見せた。

 一方、琉球は連勝を8に更新し、西地区1位をキープする。その要因は強度の高いディフェンスを体現できることに他ならないが、2月6日にケガから復帰したキム・ティリの活躍も見逃せない。読みの良いディフェンスからチームに流れを呼び込むと、攻撃ではインサイドに加えてアウトサイドからも精度の高いシュートを決める。特に前節、滋賀との第2戦で14得点8リバウンド、スティールは5つも記録する殊勲の活躍ぶりだった。

 今節、富山は連敗ストップをかけてオフェンスはもちろん、ディフェンスを機能させることができるか。特に琉球のオフェンスリバウンドは抑えどころであり、リバウンドの強いソロモンを筆頭にセカンドチャンスをつみ取りたい。対する琉球は富山の強力なインサイドアタックを食い止めることが肝心だ。ティリやジャック・クーリーらがファウルトラブルに陥らないようゴール下で見せる駆け引きは注目である。

文=大橋裕之

■ロスター
・富山(ヘッドコーチ:浜口炎)
リチャード・ソロモン
山口祐希
飴谷由毅 ※特別指定
阿部友和
水戸健史
宇都直輝
前田悟
松脇圭志
橋本晃佑
城宝匡史
ジュリアン・マブンガ
ジョシュア・スミス
岡田侑大

・琉球(ヘッドコーチ:藤田弘輝)
石崎巧
船生誠也
並里成
ドウェイン・エバンス
岸本隆一
セドリック・シモンズ ※インジュアリーリスト
田代直希
今村佳太
満原優樹
小野寺祥太
キム・ティリ
ジャック・クーリー
牧隼利

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