2022.11.17

Bリーグの島田チェアマンが新エージェント規則に言及「非常に大きな一歩」

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 日本バスケットボール協会(JBA)は11月16日、理事会のメディアブリーフィングを実施。JBA事務総長の浜武恭生氏、JBA副会長も務めるBリーグチェアマンの島田慎二氏がメディアの取材に応じた。

 エージェント規定を改定し、10月の理事会にて決議されたことを発表。これまで国際間の移籍に関する定めだったが、2023年1月1日施行の新「エージェント規則」では、日本国内における選手およびコーチなどと加盟チーム(BリーグおよびB3リーグ)との契約締結を目的とした交渉およびその他行為を行うエージェントはJBAへの登録が必須となった。

 これまでは「お父さんやお兄さんなど誰でも(エージェントに)なれて、規定がなかった」(浜武氏)という。また、エージェントフィーを選手とクラブの両方から受け取るエージェントもいたようで、かつて千葉ジェッツで代表取締役社長を務めた経験もある島田氏は「『少しいかがなものかな』と見受けられる状況が続いていました」と明かした。今回の改定によって選手がエージェントフィーを支払うルールに変更。「ようやくここまでたどり着いたという感覚です。非常に大きな一歩だと思っています」と話した。

 2023年1月1日から2023-24シーズンの契約に向けた交渉可能期間となる。浜武氏はエージェントの人数を把握することを急務とし、「11月、12月中にある程度の規則を作って、エージェントの方々へ説明。選手会など各所に対して規定について共有していきます」とコメント。島田氏は「誰でもこの仕事ができて、重責を担うのはいかがなものかなと。後々、何らかのライセンスという形での制限とか、ハードルを設けていかないといけない。一旦はこの形でスタートしますけど、踏み込んでいきたいと思っています」と、今後についても言及した。

 また、男子日本代表強化検討委員会の設立が10月の理事会で決議。同委員会は委員長を務める島田氏のほか、浜武氏やJBA技術委員長の東野智弥氏、Bクラブの経営者やヘッドコーチ、ゼネラルマネージャーなど計15人で構成される。

 島田氏は「BリーグとJBAが一緒になって、強化の業務をすることが必要。同じ器の中で議論すべきだろうということで男子日本代表強化検討委員会が誕生しました」と説明。今後は強化面に加えて、選手選考や日本代表招集のルール、スケジュールなどについて話し合われるという。

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