2024.06.06
B1リーグの宇都宮ブレックスは6月3日、佐々宜央ヘッドコーチが今シーズン限りで契約満了を迎え、退任することを発表した。
佐々HCは日本代表のコーチングスタッフにも名を連ねる40歳。2009年からトップリーグでの指導者キャリアをスタートさせ、日立サンロッカーズ(現:サンロッカーズ渋谷)、リンク栃木ブレックス(現:宇都宮)、琉球ゴールデンキングスといったクラブを渡り歩いてきた。
宇都宮には2020-21シーズンにアシスタントコーチとして復帰し、2022-23シーズンからHCへ内部昇格。1年目は東地区3位に終わりチャンピオンシップ出場を逃していたが、2年目の今シーズンはリーグ最高勝率(51勝9敗=勝率.850)を記録し東地区優勝。惜しくもCS準々決勝敗退となったものの、レギュラーシーズン1位のチームを作り上げた。
今回の退任発表に際して、佐々HCは次のようにコメントした。
「「Dear BREX NATION, CSが終わってから、もうすぐ1カ月になろうとしていますが、ファンのみなさんはどうですか?自分は、まだ悔しさが浄化できずにいますが、この想いを力にして前に進もうとしています。少し振り返って考えてみると、昨年のゾッとさせた継続発表から、1年経とうとしています。ファンの方々は、今回の発表で一年越しにホッてしているのかなぁ。ただ、さすがにリーグ全体1位になったのになんで?って思ってくれているファンもいるとうれしいかなぁ。色々な憶測を呼ぶ時代なので、チームが一方的に解任したとか、自分が一方的に契約を更新しないという状況ではないことは、伝えさせてください。最後まで、互いを尊重した中で結論が出たと思っています。誰とも喧嘩していません(笑)!」
「自分の心境を少しだけ、、、HCを引き継ぐことになった2年前。当時は、正直に言えば、相当状況に戸惑っていました。優勝チームを託された事や、本来は一緒にブレックスを築き上げた人間と戦えないことに。ただ、これまで築き上げたBrex Mentalityを継承、まだ成長させるべきてはないかと責任を自分に向け、本来は、やるはずの無いタイミングでHCをする覚悟を決めました。あれから、2年、チームは再び優勝を狙える状況に戻ってきたと思っていますが、今シーズンを終えても、ずっと心の奥底に引っかかっていた、ブレックスが優勝したシーズンに、本来であれば、一緒にチームを去るべきだったのではないかという想いが離れませんでした。自分がこのままブレックスにいることは、漢らしくないと、今では前よりも強く感じるようになっていました。気付けば、宇都宮ブレックスに8シーズンもお世話になりました。この環境に、甘えている自分に決別する時期が来たと思っています」
「そんな自分をHCとして2年間応援してくれたBREX NATION、何よりこれまで一緒に戦ってくれたチームメートに、自分は何度も助けてもらいました、そして全てが自分の財産です。そして、自分にHCを任せてくれようと思ってくれたフロントにも感謝しかありません。佐々宜央は、バスケット人なので、必ず皆様とは、どこかで会います。その時も熱くバスケット界を盛り上げていきましょう。最後にもう一度伝えさせてください。黄色い翼になってくれて、ありがとうございました」
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