2017.07.21

インハイ男子注目校(5)市立船橋高校「3年生シューターコンビの破壊力は抜群」

大学時代より取材活動を開始し、『中学・高校バスケットボール』編集部を経て独立。メインフィールドである育成世代から国内バスケット全体を見つめる"永遠のバスケ素人"。

7月28日から8月2日にかけて福島県福島市で行われる平成29年度全国高等学校総合体育大会 バスケットボール競技大会(インターハイ)。都道府県予選を勝ち進んだ男女各59校の中から注目校をピックアップした。

■男子注目校(5)市立船橋高校(千葉県)

 195センチの赤穂雷太、194センチの田村伊織(ともに青山学院大学)が卒業し、大幅にサイズダウンした今年の市立船橋。しかし、選手たちはそのことを熟知し、やれることを最大限に徹底してきた。その結果が2月、6月の関東大会連覇につながっている。

 とにかく目立つのは、保泉遼野﨑由之の3年生シューターコンビ。20点から30点を難なく叩きだすアウトサイドプレーヤーが2枚いるため、相手チームは非常にディフェンスの的を絞りづらい。2人もそれを熟知しており、マークが手薄になった選手がどんどんシュートを打っていく。

 しかし、今年の真骨頂は別のところにある。試合直後からトランジション(攻守の切り替え)の激しさを前面に押しだして、死に物狂いで先手を取る。リバウンドも兼重パトリック、庄司理宇を中心としながら全員で奪う。サイズの小さいチームの理想とされるバスケットを現実のものにしていることに、今年の市立船橋の強さがある。

文=青木美帆

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注目校(1):明成高校(https://basketballking.jp/news/japan/highschool/20170718/19638.html

注目校(2):東山高校(https://basketballking.jp/news/japan/highschool/20170719/19642.html

注目校(3):中部大学第一高校(https://basketballking.jp/news/japan/highschool/20170719/19650.html

注目校(4):福岡第一高校(https://basketballking.jp/news/japan/highschool/20170720/19658.html

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