2017.12.15

ウインターカップ女子注目校(3)開志国際高校(新潟県)「エース藤永を中心に夏のリベンジを狙う」

開志国際をけん引する藤永真悠子[写真]=山口剛生
バスケットボールキング編集部。これまで主に中学、高校、女子日本代表をカバーしてきた。また、どういうわけかあまり人が行かない土地での取材も多く、氷点下10度を下回るモンゴルを経験。Twitterのアカウントは @m_irie3

12月23日から29日の期間、東京体育館において、「ウインターカップ2017 平成29年度 第70回全国高等学校バスケットボール選手権大会」が開催される。全国高等学校総合体育大会(インターハイ)、国民体育大会(国体)とともに高校バスケットボール界の三大タイトルであり、ウインターカップは高校最後の王座を争う大会でもある。そして、昨年9月からBリーグが始まったと言えども、高校最後の栄冠を争うこの大会が、国内で最も人気があるバスケットボールコンテンツと言っても過言ではない。バスケットボールキング編集部では今大会で注目すべき5チームをピックアップした。
 
■(3)開志国際高校(新潟県)

 創部4年とチームができてまだ日は浅いが、開志国際は県内や北信越にとどまらず、インターハイやウインターカップなどの全国大会でコンスタントに成績を残すチームに成長した。

 今年、チームを引っ張るのはキャプテンの藤永真悠子(3年)だ。これまでアンダーカテゴリーの女子代表メンバーに選ばれてきた藤永の特徴は、何と言っても運動能力の高さ。さらに巧みなボールハンドリングでディフェンスを翻弄するスキルも持ち合わせるオールラウンダーで、藤永の出来がチームの成績に直結しているとも言える。

 しかし、対戦相手は藤永だけをマークすればいいわけではない。サンブ・アストゥー(2年)と山口里奈、木村真唯の1年生コンビが夏からどれだけ成長しているかも注目。エース以外の選手の働きがどれだけあるかによってチーム力は確実にアップする。

 開志国際は福島インターハイの準々決勝で優勝した岐阜女子と対戦。前半に大きくリードを許したが、後半は藤永を中心とした猛攻で互角以上の戦いを演じて会場を大いに沸かせた。今大会で岐阜女子と対戦するには準決勝まで勝ち上がらなければならないが、それが強いモチベーションとなるはず。そしてリベンジを虎視眈々と狙っている。

文=入江美紀雄

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