2017.12.27

福大大濠と明成が圧勝でベスト4入りを決めるも、福岡第一と帝京長岡は激戦の末に辛勝/ウインターカップ男子準々決勝

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 12月27日、東京体育館で「ウインターカップ2017 平成29年度 第70回全国高等学校バスケットボール選手権大会」の大会5日目が行われた。男子は準々決勝があり、今大会のベスト4が決定した。

 福岡大学附属大濠高校(高校総体1位/福岡県)は、県立厚木東高校(神奈川県)を相手に第1クォーターから33-16と圧倒。6選手が2ケタ得点を挙げるバランスの良いオフェンスと、リバウンド数で66-47と大差をつけて98-60と圧勝。

この日は18分18秒のプレータイムだった中田嵩基だが、存在感は健在[写真]=加藤夏子

 中部大学第一高校(愛知県)と福岡第一高校(福岡県)の一戦は、最後の最後まで息詰まる展開の中、福岡第一が74-71で競り勝った。リバウンド本数やアシスト本数、3ポイントシュート成功率など互いに似たような数字となった中、差が出ていたのはフリースロー成功率か。福岡第一(18投中成功は12本、成功率66.7パーセント)の数字は決して高確率とは言えないながらも、中部大学第一は26投中成功はわずか11本(成功率42.3パーセント)と、悔いの残る結果となった。

1年生ガードの河村勇輝は17得点を挙げた[写真]=加藤夏子

 一方、明成高校(高校総体2/宮城県)と県立広島皆実高校(広島県)の試合は、八村阿蓮が44得点14リバウンドの大暴れを見せ、84-67で明成が勝利。3ポイントシュートが18投中成功は2本(成功率11.1パーセント)ながらも、リバウンドで53-34と大差をつけるなど徐々に流れを引き寄せて勝利した。

縦横無尽の働きを見せた八村。オフェンシブ・リバウンド7本も光った[写真]=加藤夏子

 帝京長岡高校(新潟県)と飛龍高校(静岡県)はロースコアな展開の中、終盤まで接戦を繰り広げた。第2クォーターで12-5と帝京長岡がリードし、前半終了時には27-19と8点をリード。後半になって点差を詰めていった飛龍は、第3クォーター残り6分41秒で伊東潤司の3ポイントシュートが決まり、27-28と逆転する。そこから互いにリードチェンジを繰り返し、第4クォーター残り3分24秒に55-55のタイスコアに。ベスト4入りを懸けた戦いに決着を付けたのは、帝京長岡の3年生、佐野翔太だった。そこからフィールドゴール1本とフリースロー2本を見事に沈めて4得点。最終スコア59-55で帝京長岡が激戦に終止符を打った。

激戦を終え、互いの健闘をたたえ合う帝京長岡と飛龍の選手たち[写真]=加藤夏子

 28日は準決勝の2試合が行われる。福岡県勢による対決となった福大大濠×福岡第一は、前者が今年のインターハイ覇者、後者は昨年のウインターカップ覇者という注目の対戦カードだ、もう1つは帝京長岡と明成の対決。どちらも終盤まで勝敗が分からないような、熱戦になりそうだ。

■男子準々決勝試合結果
福岡大学附属大濠高校(総体1/福岡県) 98-65 県立厚木東高校(神奈川県)
中部大学第一高校(愛知県) 71-74 福岡第一高校(福岡県)
帝京長岡高校(新潟県)59-55 飛龍高校(静岡県)
県立広島皆実高校(広島県)67-84 明成高校(総体2/宮城県)

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