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12月26日、4日目を迎えた「Softbankウインターカップ平成30年度 第71回全国高等学校バスケットボール選手権大会」は、メインコートをかけた女子準々決勝4試合が一斉に行われた。
今夏、愛知県小牧市で開催された東海インターハイで準優勝した岐阜女子高校(高校総体2/岐阜県)が京都精華学園(京都府)とベスト4をかけて対戦。前半をほぼ互角の内容で折り返したこの試合、第3クォーター、岐阜女がスパートする。
岐阜女子に勢いをもたらしたのは安江沙碧梨だろう。安江は速攻やオフェンスリバウンドでコートで存在感を示した。この試合、エースの池田沙紀は打撲のため、出場時間を調整しながらのプレーとなったが、それをカバーするだけでなく、チームの勝利に大きく貢献した。
終わってみれば岐阜女子が73-61で京都精華に勝利。着実にベスト4に勝ち進んだ。試合後、記者に囲まれた安江満夫コーチは、「(京都精華は)いつも練習ゲームをする相手。勢いがあるので簡単に突き放せないと思っていた。後半、ちょっとリズムが悪い時があったが、そこを我慢して乗り越えるうちのゲームができたと思う」と、冷静に試合を振り返った。
さらに安江コーチは持ち前のチームディフェンスに言及。「アンダーカテゴリーの代表にも選ばれている(京都精華の)高橋さんをチームで止められたことが大きかった。そして何と言ってもリバウンド。ボックスアウトを頑張ってくれてリバウンドをしっかり取れた」と、大崩れしない試合運びに手ごたえを感じているようだ。
岐阜女子はインターハイと国体を制し、高校3冠を目指す大会で優勝候補と言われながら、エースの負傷というアクシデントの中、昨年の大会では準々決勝で79-105で安城学園高校(愛知県)に敗れ去った。「去年の(悔しい)想いが1年間頑張ってこれモチベーションになっている。ここからは一つひとつ。本当にここから」と、最後は自分に言い聞かせるように言葉を選びながら語った安江コーチ。
文=入江美紀雄