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「令和4年度関東高等学校女子バスケットボール大会 兼 第76回関東高等学校女子バスケットボール選手権大会」が6月11、12日の期間で日環アリーナ栃木にて開催された。AブロックとBブロックに分かれたこの大会は、男子と同様にコロナ禍により決勝戦は行われなかったが、出場した全32チームが熱戦を繰り広げた。
Aブロックの準決勝へと駒を進めたのは東京と千葉の各2チーム。「明星学園高校vs.市立柏高校」「千葉経済大学附属高校vs.東京成徳大学高校」という組み合わせとなった。
関東大会の東京都予選を1位で通過した明星学園は、初戦の久喜高校(埼玉県)との試合から危なげなく勝利(102-47)。大会2日目の準々決勝・昭和学院高校(千葉県)戦でも、出だしからアダム アフォティヤ(3年)の高さや鶴丸聖奈(3年)の速攻などで先行。その後も昭和学院に付け入る隙を与えず、119-60で大勝した。
迎えた準決勝は、市立柏(千葉県)と対戦。この試合では、センターのアフォティヤがリバウンドシュートを立て続けに決めて幸先良いスタートを切る。だが、その後は石井絵麻(3年)がリバウンドなど積極的なプレーを見せた市立柏に粘られ、引き離すことができない。さらに第1クォーター終盤にはアフォティヤがファウル3つとなりベンチへ。
後半に入っても池田凛(3年)や鶴丸らがアグレッシブなプレーでけん引。そのまま勢いは衰えることなく、86-43で明星学園が勝利を収めた。
加えて、タイムシェアをしながら戦いにも「シックススマンの選手たちが仕事をしていたし、(チームとしての)伸びしろを感じています」と選手たちの頑張り称えていた。
明星学園とともに3勝で大会を終えたのが千葉経済大学附属高校(千葉県)。初戦の鵠沼高校(神奈川県)戦では第1クォーターを20-3とし、試合を優位に進めると、73-57と16点差で勝利した。
千葉経済大附は、翌日の準々決勝で東京都3位の八雲学園高校と対戦。第1クォーターで12点を奪い、またしても試合の入りに成功したが、第2クォーター以降は苦しい展開となる。八雲学園の薮未奈海、タンジャ マロ ナオミ(いずれも3年)らに得点を許すと、じりじりと点差を詰められてしまう。
それでも、我慢の時間帯にリバウンドなどから活路を見出した千葉経済大附。最後はシュートチャンスをしっかりとモノにし、71-66で逃げ切った。
続いて、東京都2位の東京成徳大学高校との準決勝は、伊藤紗友希(3年)のミドルシュートなどで好スタートを切る。第2クォーターではディフェンスも機能し、東京成徳大の得点を6得点に抑える動き。27点のリードで迎えた後半も攻防ともに運動量が落ちることなく、終わってみれば88-62と20点以上の差を付けて快勝した。なお、この試合は伊藤が33得点14リバウンドの活躍を見せた。
指揮官が「チームバランスがいいことと、まだまだではありますが、少しタフに戦える」と評する今年のチームは、関東大会の千葉県予選を1位で通過し、関東大会では全勝という成績を残した。今週末からは大一番となるインターハイ県予選が始まる。実力派チームがそろう県内において、「チャレンジ精神を失わずに臨みたいです」と池端コーチは気を引き締め直していた。
写真・文=田島早苗